「推し活のために副業」はやめとけ!副業オタクFPが全力で伝える「その前に支出見直し」

- 推し活予算を増やしたい、副業しようかな
- ライブやグッズのためにもう少し稼ぎたい
ちょっと待って!!!!!!!
推し活にお金がかかって「もう少し収入があれば」と思うのは自然なこと。
ただ、結論からお伝えすると、推し活費の問題を副業で解決するのはけっこう無理です。
ガチで副業をやってる身からすると、「副業で稼いで推し活に回す」は正直言って夢物語。お金がなくてヤバいなら、出ていくお金を見直す方が早く効果が出ます。
FP2級を持ち、副業も経験しながらお金の現実と向き合ってきたオタクの視点で、なぜ副業ではなく支出の見直しが先なのかを解説します。
- 推し活費のための副業がうまくいきにくい、構造的な2つの理由
- 人気の副業それぞれの現実的な稼ぎやすさ
- 副業より支出の見直しの方が早く効く


紫束
- FP2級
- 2次元オタクで元グッズ厨
- 推し活で貯金0→担降りの後悔からお金の勉強を開始
- 人生100年時代の「後悔しない推し活」を提案
副業オタクのガチ体験談
私はグッズ厨を含む推し活をしていましたが、結局お金に困って一度担降りした経験があります。
推し活をしていたころから、私も副業が気になっていました。リアルな体験談をお話しします。
推し活時代のハンドメイド副業…挫折


推しをイメージした手作りアクセサリーを作るのが趣味だったので、「ハンドメイド作品を売って、副業にしよう」と考えました。
SNSのフォロワーにはすごくウケたので、技術にはそこまで自信ないけど買ってくれる人がいるのかもしれないと思ったのです。
しかし結果として、売れたのは「フォロワーの友達」が限界でした。
この時の私に足りなかったのは、「ハンドメイドの腕」ではありません。「売る技術」です。
モノを作って売るためには、作るスキルだけではなく「売るスキル」、つまり売る方法を選んで宣伝し、自分の作品の良さ・自分が提供できる価値をプレゼンする技術が必要です。「ネット上にアップさえすれば誰かが見つけて買ってくれる」なんてことはありません。
推し活界隈ではハンドメイドや応援グッズを作れる人が多いので、「これを売れば副業になるのでは」と考える人は少なくないでしょう。
ただ、いくら作っても売れなければ副業にはなりません。私の場合、売る技術が足りなかったことに気づいたのは挫折してからずっと後でした。
「売る技術」はセンスの問題ではなく、勉強や実践である程度は獲得できます。ただし時間がかかります。
担降り後の副業ブログ…月1万円稼げるまで半年かかった


推し活を辞めた後、いろいろあってWebライターやブログで副業を始めました。
私の場合、副業で月に1万円稼げるようになるまで半年かかりました。
副業仲間もたくさん見てきた上で正直に言いますが、これでも早い方です。そして多くの人は稼げるようになる前に心が折れて辞めていきます。
今はnoteや生成AIが流行っていて「書く副業」のハードルは下がっていますが、挑戦する人が増えると稼げる可能性は減ります。
その間に、仕事の進め方、ライティングやツールの使い方など、さまざまなスキルの勉強にも時間を使いました。この過程で、副業詐欺に引っかかりかけたこともあります。詐欺ではなくても、お金も使いました。
推し活をしていなかった当時の積み重ねがあったからこそ、今はのんびりオタクをしながら副業を続けられています。
でも最初のころ、どうにか自分で稼げるようになりたくて死に物狂いで努力していたころは、推し活をするような余裕はありませんでした。それでも半年かかったんです。
半年間空き時間を全部使って取り組んで、やっと月に1万円。もちろんその後もすぐに安定はしませんでした。
時間を使った割に、推し活の足しになる金額じゃないですよね。
推し活費のためによく選ばれる副業と、それぞれの現実


ハンドメイド副業や副業ブログを経験してきた目線で「よくある副業」を整理します。ネットやSNSでよく見かける副業の理想と現実を比較しました。
| 副業の種類 | 理想 | 現実 |
|---|---|---|
| 単発バイト (タイミー等) | 予定に合わせて働ける 即日報酬 | 条件なしで働けるバイトは時給が低い 推し活優先だと入れるシフトが限られる 体力と時間を直接消費する 確定申告が必要 |
| アンケートモニター ポイ活 | スマホひとつで手軽 スキマ時間に可能 | 1度で数円〜数十円が中心 時間単価も期待値も最下位 |
| フリマアプリ (不用品販売) | 持ち物を現金化できる 始めやすい | 一度きりの収入で継続性がない 元の値段や送料などを考えると赤字 梱包や発送で時間がかかる |
| ハンドメイド 応援グッズ制作代行 イラスト販売 | 趣味で収益化できる 楽しい | 売る技術が別途必要 二次創作系の著作権リスク 材料費や販売手数料で赤字になりがち |
| ライター・ブログ 配信・動画編集 (AI活用系も含む) | 在宅で完結 スキルが資産になる | スキルが身につくまで長すぎる 初期投資(パソコン、ソフト、スキル学習)がいることも AIを使って「何をするか」は自分で考える必要がある 競争が激しく、生き残らないと稼げない |
この中で「推し活費の補填」として今から始めるのがかろうじて現実的なのは単発バイト。あとはタイパ最悪です。
推し活費を「早く」稼ぎたい目的にもっとも近いのは単発バイトですが、それでも経験やスキルがない限り時給には期待できません。休日やスキマ時間で頑張れば月数万円になる人もいますが、推し活の予定や自分の楽しみ・休息を優先するほど働ける時間は減ります。
ハンドメイドやライターなどのスキル系は収益化まで時間がかかり、頑張ってもお金にならないことは普通です。
「自分が成長するため」「好きだから」「憧れの仕事をしたい」と思えるならともかく、「(推しに使う)お金のため」で始めるとすぐに時間対効果が合わないことに気づくはずです。
なぜ副業では推し活費の問題が解決しないのか


副業では、「推し活費が足りない」の根本解決はできません。
どの副業にもそれぞれ弱点があるのは事実ですが、もっと大きな問題があります。推し活と副業という組み合わせ自体が、構造的に噛み合っていないという問題です。
推し活も副業も時間を使いますが、時間は有限なんですよね。
表面的な理由と、もう一歩踏み込んだ理由の2段階で説明します。
推し活出費と副業収入には大きな時差がある
一瞬で溶ける推し活費のカバーは、何か月もかけてやっとまとまった金額になる副業収入では間に合いません。
ライブチケットは一瞬で完売し、期間限定グッズは買い逃したら二度と手に入りません。推し活費は瞬発的な出費です。
一方、副業収入は早くても数か月先です。単発バイトは即日でも、まとまった額を手に入れるには継続が必要です。スキル系は半年〜数年単位の覚悟がいります。
何か月もかかって得る副業収入と一瞬で溶ける推し活出費…時差が大きすぎます。
たとえば「来月のライブチケット代」を「今から始める副業」で賄おうとしても、お金が入るまでに時差があるので間に合いません。


時差を少しでも埋めようとしてより短期間で稼げそうな副業(ポイ活・怪しい案件)に手を出し、さらに時間とお金を失う…というパターンも起きやすくなります。
「推しのためにコツコツがんばる」では耐えられないほど、副業で得られるものは少ないです。
推し活に加えてさらに副業で休む時間を削ってしまって、体を壊して推し活どころでなくなることもありますね。本末転倒です。
「誰でもできる副業」を選ぶのは、支出を見直したくないから
始めるハードルの低い副業(ポイ活や、「誰でも在宅でできる」と宣伝されているスキル系副業)が推し活費の規模に届かないことは、冷静に計算すればわかります。
それでも多くの人が「誰でもできる副業」を始めてしまうのは、「やっている感」が思考停止を正当化してくれるからです。
実際には補填できていなくても、「ポイ活してるから平気」で足りない不安をごまかしている。


「支出が多すぎてヤバい」が問題なら、いちばん早く解決する方法は「支出を減らす」です。根本原因の治療であり、収入を増やすよりも早く効きます。
ただ、推し活が生活の中心になっているとき、推し活の支出を直視するのは怖いものです。推し活をしている自分の自己イメージが崩れてしまうことにもつながるので、「推し活をしていない・減らした自分」を想像するのも怖い人もいるでしょう。
だからこそ「推し活を減らす」を回避して「収入を増やす」方向の解決策を探してしまいます。
誰でもできる副業は、この支出を直視したくない心理を穴埋めするのに最適です。しかし支出の穴埋めには金額的に到底足りません。
まるで穴の空いたバケツに水を入れるようなもの。「パーキンソンの法則」とも言われます。


確かに、入ってくるお金が増えれば「お金が足りない」問題は解決しそうに見えます。
ただ本当の問題は「出ていくお金をコントロールできていない」ところにあることが多いです。仮に収入が増えたとしても、実際に出ていくお金も増えるだけということが起こります。
根本原因である支出を見直したくないからこそ、簡単に解決できそうに見える副業に手を出してしまう人が多いのです。
「収入を増やす」手段である副業は対症療法に過ぎず、しかも実態はとんでもない非効率です。
副業の前の、支出を減らすヒント


「推し活は削れない」と思うかもしれません。
もちろん推し活出費自体を見直した方がいい場合もありますが、かと言って今すぐ推し活をやめる必要もありません。
普段の生活の中に、もっと楽して削れる出費が隠れているはずです。お金がなくて嘆くなら、見直しの手間を惜しまないでください。
まず最初に見直してほしいのが、「固定費」と呼ばれる毎月固定でかかる生活費です。固定費についてはこちらで解説しています。
代表的なのがスマホ代。もし今大手キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)を使っているなら、安い会社に乗り換えるだけで毎月数千円を節約できます。


1人暮らしなら電気代も乗り換えで安くできる可能性があります。
新電力の比較サイトを活用して自分に合ったプランを選ぶと、負担が大きくなりがちな電気代を減らすことができます。
「そもそも何にいくら使ってるかわからない」という人は、余裕があれば自分の家計の振り返りから始めるのがおすすめです。


推し活の支出を管理するために、推し活に使える予算を先に決めてしまう方法もあります。
やる気ではなくしくみで管理する方法を以下で紹介しているので、現実を見るのは怖いけどとりあえず手を動かしてみようと思えた人にはおすすめです。


以上の記事で紹介する方法は「お金が増える方法」ではありません。「出ていくお金を減らす方法」です。
それでも「誰でも簡単に・必ず・すぐにお金を増やせる方法」は存在しない以上、「出ていくお金を減らす」のが問題解決の一番の近道になります。
継続的な節約よりも、一度の手続きやしくみづくりで対処が終わるものを中心に紹介しています。
お金も大事だけど、健康と推し活のために使う時間はもっと大切なもので、無理な副業で失うべきではありません。
推し活に使える時間と心を、副業で削らない|まとめ


推し活のために副業を始めたくなる気持ちは自然ですが、構造的に推し活費の問題を解決する手段にはなりにくいです。理由は2つ。
- 推し活費と副業収入の「時間軸」が噛み合わない
- 「誰でもできる副業」は支出を見直さないための代償行為になりやすい
副業を頑張る時間と気力を、支出の見直しに先に使ったほうが、結果として推し活に使えるお金も時間も増えます。
自分の時間と心は有限です。
推しに使うはずの時間を副業で削る前に、一度立ち止まって家計の全体像を見てみる。そのほうが、推し活を長く続けるための近道になります。



