- 推しのグッズを手放そうと思ってるけど、踏ん切りがつかない
グッズを手放すと決めたはずなのに手が止まってしまう理由は、推しへの気持ちだけではありません。
ワンルームを埋め尽くすほど2次元ゲームキャラの推しのグッズを持っていたグッズ厨の私が担降りを機にすべて売却した経験から、「勇気が出ない」の正体と乗り越え方をお話しします。
- 「手放す勇気が出ない」の正体は推しへの罪悪感だけではない
- 全部手放すか一部だけ残すか、自分に合った選び方
- グッズを手放しても推しは推しのままだった

紫束
- FP2級
- 2次元オタクで元グッズ厨
- 推し活で貯金0→担降りの後悔からお金の勉強を開始
- 人生100年時代の「後悔しない推し活」を提案
「推しに申し訳ない」だけが理由ではない

手放す勇気が出ない理由として、まず思い浮かぶのは「推しに申し訳ない」「推しを裏切る気がする」という罪悪感だと思います。
罪悪感の中身は手放す理由によって違います。
熱が冷めてきて手放す場合、「推しへの気持ちが薄れてしまったこと」への罪悪感がある。グッズを処分する行動は、「冷めた」という事実を認めることになります。
一方、推しへの気持ちは残っているのに経済的な理由や収納の限界で手放さざるを得ない場合、「好きなのに手放す」という矛盾への罪悪感がある。私はこちらでした。
どちらも「推しに申し訳ない」は共通しています。
しかし罪悪感にどれだけ説明をつけても手が止まることがあります。罪悪感と「勇気が出ない」は、必ずしも一致しません。
「手放す勇気が出ない」のは、罪悪感とは別にもうひとつの「壁」があるからです。
「勇気が出ない」本当の理由


罪悪感とは別に存在する「壁」。私の経験から言えるのは、次の2つです。
そしてこの2つの根っこにあるのは「推しのため」という判断基準であり、「自分」の存在がいなくなってしまっていることが恐怖の原因になっていると考えられます。
「グッズ厨としての自分」を手放す恐怖
私がグッズを手放せなかった本当の理由は、「グッズを集めている自分」というアイデンティティを失う恐怖でした。
推しのグッズを大量に買うことで得られるのは、純粋に「推しに囲まれる幸せ」だけではありません。「推している自分」という居場所であり、存在証明です。
現実では何でもない自分なのに、グッズ厨でいればSNSで「○○推しの人」として認識される…。グッズはアイデンティティを可視化する手段になっていました。
私は同担拒否だったので確認しようがなかったですが、「自分が一番熱心に推しのグッズを集めている」と思い込んでいないと不安でした。
つまりグッズを手放すことは、「一番のファン」という自己イメージを手放すことでもあったのです。
周囲の目も怖いものでした。SNSで「あの○○オタク、担降りしたらしいよ」と噂されるのではないかという恐怖がありました。
「また欲しくなるかも」という不安
「今は手放したいと思っているけど、後で後悔するかもしれない」という不安もあります。
一度手放したグッズは二度と手に入らないかもしれない。その恐怖から、保険をかけておきたくなる気持ちはわかります。
この不安を感じること自体は自然です。
ただ、この不安があるから手放せないのか、本当は手放したくないのかは区別が必要です。手放したい気持ちが明確なら、不安は乗り越えられます。
根っこにあるのは「推しのため」という判断基準
2つの「壁」を挙げましたが、実はどちらにも共通する根本的な問題があります。
それは「グッズを買うかどうか」「手放すかどうか」を、「推しのため」を基準に決めてしまっていることです。
グッズを買うのは「推しを応援するため」。手放せないのは「推しに申し訳ないから」。これではどちらも判断の軸が「推し」になっていて、「自分がどうしたいか」が抜け落ちています。
「自分が一番のファンでいたい」というアイデンティティの問題も、「後悔するかもしれない」という不安も、突き詰めると「推しのため」という大義名分の裏に隠れた自分の気持ちに向き合えていない状態です。
手放すかどうかは、推しのためではなく、自分のために決めていいんです。
私がグッズを全部手放せた理由


私の場合、グッズとのお別れは経済的な限界がきっかけでした。「グッズを持っている状態だと『次も買わなきゃ』という気持ちが勝ってしまい、出費を止めることは不可能だ」と考え、全部売ることを決めたのです。
しんどい決断でしたが、結果的にこれは自分を守る選択でした。グッズを手放すことで経済的な自由を取り戻し、生活を立て直すことができた。
「推しのため」ではなく「自分のため」に決断した結果、今もこうして日々生きています。
「全部売る」と決めたから踏み切れた
私は「これから買わない」ではなく、「全部売る」と決めたからこそ手放すことができました。一部残すという選択肢を消したことで、「どれを残すか」「今後どれを買うか」という迷いがなくなったのです。
完璧主義だった私は、推しがゲームに実装されたときからすべてのグッズを買い続けてきたので、「一部だけ持つ」という中途半端な状態に耐えられなかったと思います。
執着していたのは「グッズ自体」ではなく、「全部のグッズを持っている自分」だったんですね。でも一度手放してしまえば、その「全所持の自分」は消滅するわけで。
ただし、これは私の選択であって、全員に「全部手放せ」と言いたいわけではありません。
SNSを断った
グッズを手放すと同時に、Twitterのアカウントを削除しました。
周りのオタク、特に同担の目はどうしても怖いものです。「見られている」という感覚から解放されるためには、噂を気にせずに済む環境を自分で作るのが近道です。
SNSを見ないようにしていた期間はしばらく続きましたが、結果的にこれが正解でした。周囲の評価から距離を置くことで、自分の決断に集中できました。
捨てずに「次の持ち主に届く方法」を考えた
衛生的に問題のある日用品系・コラボカフェなどで食品に触れていたもの以外は、すべて捨てずにお譲りしました。
- キャラ集合系のグッズや応援グッズ → 信頼できるオタク仲間に
- 推しのグッズ → メルカリで募集
- 少し値の張る概念グッズ → 専門の中古ショップに
- 買い手がつかなかったグッズ → 駿河屋でまとめて
私の場合「捨てる」よりも「譲る」ほうが後悔しないと考えたので、手間はかかりましたが何か月かかけて発送作業をしました。でもこれも「どちらが後悔しなさそうか」で自分で決めていいと思います。
最終段階として買い手がつかなかったグッズは駿河屋で売却しましたが、そのころには心の整理も付き「大手だから次の持ち主が見つかりやすいだろう」という安心感を持ってお願いしました。
私がグッズ厨をやめた体験については、こちらの記事でより詳しくお話ししています。
「全部」か「一部」か、どちらを選んでもいい


私は全部手放しましたが、一部だけ残すという選択肢も当然あります。
どちらが正解かは、自分次第です。
グッズを全部手放すメリット
グッズを全部手放すと、「次も買わなきゃ」という義務感から完全に解放されます。
迷う余地がなくなるので、踏ん切りがつきやすい。
私のように経済的な理由がある場合や、「一部残すと結局また買ってしまう」というタイプの人には有効な方法です。
グッズを一部だけ残すという選択肢
本当に大切なグッズだけを厳選して持ち続けるのも、立派な選択です。
手元にあるグッズだけで満足できるなら、無理に全部手放す必要はありません。
「管理できる量」を基準に、自分が心地よいと思える量まで減らせばいいんです。
ただし「心地よいと思える量」がどれだけなのかを決めるのは自分自身です。
全部か一部か、どちらを選ぶかの判断基準
「全部か一部か」の判断の基準は、「自分がグッズを手放したい理由は何か」「どちらを選べばその目的を達成できるか」です。
たとえば経済的な理由で出費を止めたいなら、一部残すと「次も買わなきゃ」が続く可能性がある。部屋を片付けたいだけなら、厳選して残しても目的は達成できるかもしれない。
手放したい理由と向き合い、どちらなら自分の目的を達成できるか考えてみてください。
手放した後、私の推しへの気持ちはどうなったか


グッズを全部売ってしまったら、推しへの気持ちも消えてしまうのではないか。私はそう思っていました。
「だとしても手放す必要がある」とお別れに踏み切った私でしたが、その後の気持ちの変化は予想外でした。
グッズ厨をやめても推しは推しのままだった
3年経った今、私は無課金でゲームを続けています。
グッズを持っていないと推せないわけではありませんでした。「グッズでは一番じゃなくていい」と思えるようになった今、趣味の一つとして、以前より穏やかに推しを推せています。
グッズ情報は意図的に目に入れないようにしています。ゲームは当時の重課金済みアカウントではありますが、今は無課金で十分楽しんでいます。
グッズを集めることと、推しを好きでいることは別だった。これは手放してみて初めてわかったことです。
「グッズを手放したこと」に後悔はない
手放した直後は、生活を立て直すのに必死で喪失感を感じる余裕がありませんでした。
今振り返っても、「お金がなかったから仕方なかった」という納得感があります。自分の支払い能力を考えずに買いまくったことについては後悔していますが、いわゆる「黒歴史」のようには思っていません。
手放したこと自体については推しを嫌いになったわけではないという事実が、自分を支えてくれています。後悔はありません。
手放す勇気が出ないあなたへ


「勇気を出す」と聞くと、気持ちの問題のように思えます。でも実際は、環境を整えることで乗り越えられる部分が大きいです。
「勇気」は気持ちの問題ではなく環境の問題
決意だけで乗り越えようとしないでください。
私の場合、「全部のグッズのお譲り先を見つける」と手段から決めて迷う余地をなくしたこと、SNSを断って周囲の目から離れたことが、踏み切るための環境づくりでした。
自分に合った方法で、迷いを減らす工夫をしてみてください。
量を決める、期限を決める、売却先を先に調べておくなど、具体的な行動から決めると動きやすくなります。
またグッズに囲まれている環境では勇気が出ないのも当然なので、「期間を決めて距離をとってみる」こともできます。宅配収納サービスを使った「お試し断捨離」についてはこちらの記事で解説しています。
グッズがなくても推しは推せる
お金をかけなくても応援はできます。グッズを「持っていること」と、推しを「好きであること」は別です。
グッズを手放しても、推しへの気持ちは消えません。私がそうだったように、むしろ穏やかに好きでいられるようになるかもしれません。
「自分のため」に決めていい
グッズを手放すかどうかは、「推しのため」ではなく「自分のため」に決めていいんです。
「推しに申し訳ない」「推しを裏切る気がする」という気持ちがあっても、自分の生活や心の健康を守ることは悪いことではありません。
むしろ、自分を守れなければ推し続けることもできない。
私はグッズの買いすぎで経済的に困窮していたのでお別れをしました。あのとき「推しに申し訳ない」を優先していたら、今頃どうなっていたかわかりません。自分を守る選択をしたから今も生きているし、無課金ながら推しのゲームを続けられています。
手放しても、推しは推しのまま。そして、自分は自分のままです。
グッズがなくなったからといって、あなたが「推しを好きだった自分」を失うわけではありません。
手放す勇気は出なくて当然、「自分のため」を考えよう|まとめ


推しのグッズを手放す勇気が出ないのは、推しへの罪悪感だけが原因ではありません。
- 「グッズ厨としての自分」を手放す恐怖
- 「また欲しくなるかも」という不安
⇒「自分はどうしたいか」がなくなり、「推しのため」を判断基準にしてしまっている
全部手放すか一部だけ残すかは、自分がグッズとお別れする目的に合わせて選んでください。「一部残すと結局また買ってしまう」なら全部手放すほうが踏み切りやすく、「厳選すれば満足できる」なら無理に全部売る必要はありません。
手放すかどうかは、「推しのため」ではなく「自分のため」に決めていい。自分の生活や心の健康を守ることは、推しを裏切ることではありません。
グッズを手放しても、推しは推しのまま。そして、自分は自分のままです。
グッズを売却する際は、私も利用した駿河屋の宅配買取がおすすめです。
中古買取ショップは転売防止などのため同一商品の複数買取を断るところが多いですが、駿河屋は複数個所持の理由と購入経路などを記載すれば受け付けてくれます(転売と判断された場合はこの限りではありません)。
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グッズ整理の目的から考え直したい方は、こちらの断捨離体験記事も参考にしてください。





