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紫束(シヅカ)
TO→FP
アラサーの担降り経験ありオタク。2次元キャラに20代前半を捧げたけど、推し活で貯金が底をつき泣きながらグッズ厨を引退。生活見直しの傍らお金の勉強を始めてFP2級/簿記3級を取得。広告代理店勤務などを通して"売る側"の視点=マーケティングの構造も勉強してきました。昔の自分に教えたい「推し活とお金の話」を発信しています。

オタクの物欲は抑えられない|グッズが欲しくなる本当の理由と向き合い方

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オタクの物欲は抑えられない|グッズが欲しくなる本当の理由と向き合い方
お悩み
  • グッズを買いたい衝動が止められない
  • 物欲が強すぎる自分がイヤになる

物欲を抑えたい」と検索しているあなたは、すでに自分の中の「欲しい」と戦っているはずです。でも、我慢してもまた買ってしまって、自己嫌悪に陥る——その繰り返しになっていませんか。

推し活にはまりすぎて生活が破綻し、担降りした経験のある私が、「物欲を抑える」とは別の考え方をお伝えします。

紫束

今思えば、あれは物欲じゃなかった

この記事でわかること
  • 物欲は「抑える」より、まず正体を知ろう
  • グッズが欲しいのではなく「買わないといけない気がしている」可能性がある
  • 「欲しい」の正体に気づけば、自分を責めなくて済む
この記事を書いたのは…
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紫束

  • FP2級
  • 2次元オタクで元グッズ厨
  • 推し活で貯金0→担降りの後悔からお金の勉強を開始
  • 人生100年時代の「後悔しない推し活」を提案
目次

物欲は「抑える」ものではない

悩む人

結論から言います。物欲を「抑える方法」はありません

我慢して、我慢して、限界がきて爆発する。そしてまた自己嫌悪——この繰り返しに心当たりがあるなら、発想そのものを変える必要があります。

我慢はリバウンドを生む

「今月はグッズを買わない」と決める。数日は耐えられる。でも、推しの新作グッズの情報がタイムラインに流れてきた瞬間、我慢していた反動で余計に買ってしまう

この経験、ありませんか。

ダイエットで「食べない」と決めた人がリバウンドするのと同じです。抑圧された欲求は、消えるのではなく蓄積されます。そして限界を超えたとき、反動となって爆発します。

「物欲を抑える」という発想自体が、このリバウンドのループを生んでいます。自分を責めても意味がありません。しくみの問題です。

欲は消せないって800年前から言われている

「我慢しても無駄」といきなり言われても困るかもしれませんが、一つ、別の視点を紹介します。

「欲」と似た意味で「煩悩」という言い方があります。仏教の言葉で、欲や怒りや妬みといった心の動きのことです。

鎌倉時代からある仏教の一つである浄土真宗には「不断煩悩得涅槃(煩悩を断ぜずして涅槃を得るなり)」という言葉があります。

「涅槃を得る」とはざっくり言うと「救われる」こと。救われるために煩悩を断つ必要はないという意味ですが、前提には「人間は煩悩を断つことは不可能、煩悩を抱えたまま生きていくのが人間である」という考え方があります。

800年前に書かれた言葉ですが、書いた人は20年修業した上で「欲は消せない」と認めています

紫束

モノにあふれた現代を生きる私たちが、意志の力だけで物欲をゼロにできるわけがありません。

欲を「消そう」「なくそう」とするのではなく、欲を抱えたまま生きていく——それが人間の本来の姿だということです。

それはそもそも「物欲」なのか?

では、欲を消せないなら諦めるしかないのか。物欲に負け続けるしかないのか。そうではありません

ここで一度、立ち止まって考えてみてください。本当に「物」が欲しいなら、買った時点で満足するはずです。でも実際グッズを手に入れた満足感は一瞬で、すぐに次の「欲しい」が湧いてきませんか。

物欲なら、物を手に入れれば収まります。でも収まらないなら、それは本当に「物欲」なのでしょうか

紫束

この記事では、「物欲」だと思い込んでいるものの正体を掘り下げていきます。

「欲しい」のか「買わないといけない気がする」なのか

自分を見つめて悩む人

グッズを見て「欲しい」と感じたとき、少しだけ時間をとって自分の気持ちを観察してみてください。

「欲しい」という気持ちの奥に、別の感情が隠れていませんか。

推しを応援している証明としてのグッズ

グッズを持っていない=ファンじゃない」…誰かに言われたわけではないのに、そんな無言の圧を感じたことはありませんか。

  • 新作グッズが出たとき、「買わないと推しを応援していないことになる気がする」という感覚
  • ライブのペンライトやアクスタを持っていないと、「本当のファン」として認められない気がする感覚

冷静に考えれば、グッズを持っているかどうかと推しへの愛は関係ありません。でも、推し活をしていると、いつの間にかグッズの所有量=愛の深さ、という錯覚に囚われていきます。

紫束

グッズ量≠愛」ってプロフに書いてても、「そういう発言をしない」ことを表明しているだけ、あるいは集めきれない言い訳で、心の奥では「グッズ=愛」だと思っていませんか。私はそうでした。

「欲しい」のではなく、「持っていないと不安」になっている。これは物欲とは違う感情です。

友人関係・コミュニティを維持するためのグッズ

推しへの愛ではなく、友人関係への不安が購入の動機になっていることがあります。

  • オタク友達が新しいグッズを買っていた。自分も持っていないと、話についていけない気がする
  • 次に会ったとき、話題に入れない気がする
  • 友達が持っているから、自分も持っていないといけない
  • 友達と一緒にイベントに行くから、お揃いのグッズを買わないといけない

私自身、気持ちが冷めかけていた時期に、仲のいいフォロワーが集めていたランダム缶バッジを「私も集めたほうがいい気がして」痛バ一面分集めてしまった経験があります。

紫束

フォロワーが私の推しのお譲り先を探しているのを見ると、私が引き受けることを期待されているような気がしていた

欲しかったわけではなかったと思います。関係を維持するための「参加費」のような感覚でした。

「推しのグッズは全部引き取らなきゃ」という使命感

ランダムグッズを取引するためのアカウントを持っていると、タイムラインに流れてきた推しのグッズは全部自分が引き取らないといけないような気がしてきます。

  • 「譲ります」のツイートに推しのグッズが出ていると、手を上げないといけない気がする
  • 推しのグッズが誰かに引き取られずに流れていくのを見ると、自分が引き取るべきだった気がする

欲しいから買うのではありません。義務感で買っています。「推しのグッズを守る」という使命を自分に課して、取引に追われる日々。

これ、果たして物欲でしょうか

物欲じゃない、承認欲求だ

ここまで読んで、心当たりがある項目はありましたか。

  • グッズを持っていないとファンとして認められない気がする
  • 友達との関係を維持するために買っている
  • 「買わないといけない」という義務感がある

これらに共通するのは、「欲しい」ではなく「〜しないといけない気がする」という感覚です。

「欲しい」の正体は、「認められたい」「居場所を失いたくない」「ちゃんとしたファンでいたい」——つまり、承認欲求です。

物欲だと思っている限り、「我慢する」という対処しか思いつきません。でも承認欲求だと気づけば、別のアプローチが見えてきます。

承認欲求は悪ではない、でもグッズでは満たせない

悩む人

承認欲求という言葉にネガティブな印象を持っているかもしれません。でも、承認欲求自体は悪いものではありません

承認欲求は人間として自然な感情

認められたい、仲間でいたい、居場所がほしい——これらは人間として当然の欲求です。

承認欲求があるから、私たちは社会の中で生きていけます。誰かとつながりたいと思うから、人間関係を築けます。

紫束

自分に承認欲求があることを責める必要はまったくありません。

問題は欲求そのものではなく、「その欲求をどう満たそうとしているか」です。

グッズで満たされるのは一瞬

グッズを買った瞬間は、確かに満足感があります。「推しのグッズを手に入れた」という達成感「これで自分もちゃんとしたファンだ」という安心感

でも、その満足感は長続きしません。

次の新作が発表されれば、また「持っていないと不安」になる。ランダムグッズのコンプリートができなければ、また「足りない」と感じる。イベントのグッズを買っても、次のイベントがあればまた同じことの繰り返し

グッズで承認欲求を満たそうとすると、終わりがありません。満たしても満たしても、次の「足りない」がやってくる構造になっています。

紫束

新しいグッズが出るたびに「足りない」状態になってしまいます。満たされることは、ほぼ永遠にありません。

「本当は何を満たしたいのか」を自分に問う

グッズを買おうとしているとき、一度立ち止まって考えてみてください

「このグッズを買って、私は何を得たいのか」

  • 友達との話題についていきたいのか
  • SNSで「買った」と報告して反応がほしいのか
  • 「ちゃんとしたファン」だと自分で思いたいのか
  • 推しの売上に貢献したいのか

欲求の正体を言語化できると、「グッズを買う以外の方法」が見えてきます。

  • 友達との関係が目的なら、グッズを買わなくても関係は維持できるかもしれない
  • SNSでの反応が目的なら、グッズ以外の投稿でも反応はもらえるかもしれない
  • 売上への貢献が目的なら、本当に欲しいものだけを買う方が健全かもしれない

「物欲を抑える」ではなく、「本当の欲求を知る」。もっと言えば、「自分は本当はどうしたいのか」をよく考える。

これが、この記事で伝えたいことです。

紫束

「グッズを買うな」ではないです。「本当に、グッズという物そのものが欲しいと思っていますか?」という確認です。

考えた結果の「本当に欲しいもの」がグッズではないなら、無理にグッズを買う必要はどこにもないのです。

私が気づいたのは、全部売って担降りした後だった

悩む人

正直に言います。私がここまで書いてきたことは、推し活をしていた当時は一切わかっていませんでした

私も、当時は物欲だと思っていた

推し活をしていた頃の私は、自分の問題を「物欲」だと認識していました。だから我慢しようとして、失敗して、自己嫌悪に陥る——その繰り返しでした。

子どもの頃は物を欲しがることすらできなかった私が、大人になって自由とお金を手に入れ、推しができた瞬間に「欲しい」が止められなくなりました

でも、それが本当に「物欲」だったのかと問われると、今となっては定かではありません。最初から承認欲求と不可分だったのかもしれません。

紫束

推しへの気持ちが本物だったことは絶対に譲りません。でもそれはそれとして、周りを真似して推し活をして「何者かになりたい」という気持ちも満たしていたんです。これも承認欲求ですね。

友達のチケット、友達が集めていた缶バッジ

推し活の後期には、自分でも違和感を感じていました。

近くの公演のチケットが当たらなかったとき、「もう諦めよう」と思っていました。でも友達が「○○公演のチケットが余っている」と言ったとき、なぜか譲り受けてしまった。遠征が必要な距離なのに。

友達がランダム缶バッジを集めていたとき、「私も集めたほうがいい気がしてきた」と思って、痛バ一面分の缶バッジを集めてしまった

気持ちを振り切るために別のことを始めていたくらいの時期だったのに、止められませんでした。

紫束

友達を責めるつもりは一切ありません。自分の気持ちを無視してお金を使い続けたのは、私です。

振り返って初めて「欲しかったわけじゃなかった」と気づいた

グッズを全部売って、担降りして、数年が経った今だから言えることがあります。

あの頃の「欲しい」は、本当に「欲しい」ではなかった。

「友達が持っているから」「ファンとしてちゃんとしていたいから」「推しのグッズが流れていくのを見ていられないから」——全部、承認欲求でした。

紫束

渦中にいるときは気づけません。だからこそ、この記事を書いています。

今「物欲が止まらない」と悩んでいるあなたに、どうにか別の視点を提供したい。

物欲を抑えるのではなく、正体を知る|まとめ

悩む人

「物欲を我慢する」しか方法がないと思っていると、我慢→失敗→自己嫌悪のループから抜け出せません。

でも「これは承認欲求だ」と気づけると、別の選択肢が見えてきます。

  • グッズ以外で友人関係を維持する方法
  • グッズ以外で自分を「ちゃんとしたファン」だと認める方法
  • グッズ以外で居場所を確保する方法

グッズを「欲しい」と思ったとき、買う前に一度だけ立ち止まって、「本当に欲しいのか、買わないといけない気がしているだけか」と自分に問いかけてみてください。毎回じゃなくていいです。気づいたときだけで十分です。

そして何より、「物欲が強い自分はダメだ」と自分を責めなくて済むようになります。

あなたは物欲が強いわけではありません。認められたい、居場所がほしいと思っている、普通の人間です。

紫束

その欲求をどう満たすかは、あなた自身が選べます。

※本記事は筆者個人の体験や考え方を整理したものであり、金銭的判断や推し活の選択を特定の行動として推奨するものではありません。

オタクの物欲は抑えられない|グッズが欲しくなる本当の理由と向き合い方

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