- グッズ厨をやめたらどうなるんだろう
私は約3年間グッズ厨として推しのグッズを無限回収し続け、経済的に限界を迎えてやめました。
この記事では、やめると決めてから実際にグッズを手放すまでの経緯、そしてやめてから数年経つ今の考えをすべてお話しします。
- グッズ厨をやめた人のリアルな経緯と判断基準
- グッズの処分方法と売却で戻ってきた金額
- やめた直後の心理・生活・人間関係の変化

紫束
- FP2級
- 2次元オタクで元グッズ厨
- 推し活で貯金0→担降りの後悔からお金の勉強を開始
- 人生100年時代の「後悔しない推し活」を提案
私がグッズ厨だった3年間

美しく飾れてない自覚があったんだと思います。
私は20代中盤の約3年間、ソシャゲと派生の2.5次元作品で推しのグッズを集め続けていました。
収集スタイルは「推しのグッズは全種回収」が基本。ランダムグッズは上限を決めず、推しならいくつでも取引で入手。
非ランダムグッズでも「普段使い用」「観賞用」「保存用」と複数個買うこともありました。
当時は「グッズを買って推しを応援」を大義名分に、感覚がマヒしていたと思います。
周りのオタク仲間も同じような買い方をしているように見えたし、推しのグッズを全部持っていることに何の疑いもありませんでした。
私がグッズ厨をやめると決めた理由


私がグッズ厨をやめたのは、推しへの気持ちが冷めたからではありません。ただ単に、経済的に「詰んだ」からです。
無職になってもグッズを買い続けていた
体調を崩して仕事を辞め、無職になった時期がありました。貯金はほぼなく、毎月のクレジットカード返済が精一杯。親から仕送りをもらわないと生活できない月もありました。
それでもグッズ回収がやめられませんでした。新作グッズの情報を見ると買わずにいられない。「お金がない」とわかっていても止まらない。
グッズで埋まった部屋の中で「詰んでる」「このままじゃ本当にヤバい」と思ったのが、やめることを考え始めたきっかけです。
「持続可能じゃない」と気づいた
とはいえ、すぐにすべて手放そうと決めたわけではなく、大量のグッズをどうするかにはしばらく迷いがありました。
考える過程で、自分の中に「義務感」があることに気づきました。「今までの推しのグッズを全部持っている」という状態が、「次も買わなきゃ」というプレッシャーを生んでいました。
どうせどこかで続けられなくなる。それなら今やめるべき。
完璧主義な性格なので、「今後は買わない」「本当に欲しいものだけ買う」という選択は自分にはできませんでした。全部持っている状態をやめるには、全部手放すしかないと判断します。
推しのグッズをどうやって処分したか


グッズ厨をやめると決めてから処分が完了するまで、約5カ月かかりました。
一気にやりたかったものの、生活の立て直しと並行していたため時間がかかりました。
友人への譲渡(集合系・2.5次元グッズ)
2.5次元関連のペンライトや集合グッズは、現場がかぶりがちなオタク仲間に頼んで安値で買い取ってもらいました。
同担拒否だったため推し単体のグッズは匿名でのやり取りを重視しましたが、そうでないグッズについては信頼できる友人に「託そう」と考えました。
メルカリでの売却(推しのグッズ)
推しのグッズのほとんどはメルカリで売却しました。Twitterでの取引にも慣れてはいましたが、同担と直接やり取りするのはしんどいと考えたため、手数料がかかるとしてもメルカリを通すことにしました。
取引件数が多くてパンクしそうになり、Googleスプレッドシートを使って管理していました。売却額の合計はまとまった金額になりましたが、取引管理・梱包・発送の手間は非常に大きかったです。
しかしメルカリに出品するころにはだいぶ心の整理がついていたので、「ここで(グッズ厨としては)倒れる私よりも、他の人に託そう」という気持ちで乗り切りました。
駿河屋の宅配買取(残り全部)
メルカリで売り切れなかった分は最終的に駿河屋で売りました。
1点あたりの単価はメルカリより低いですが、申し込んで箱詰めして送るだけで済むので「残りを全部片付ける」には最適な方法でした。
「自分の手で捨てるよりは、中古で次の人に渡るかもしれない駿河屋に任せよう」と考えていました。
駿河屋で売ったときの話についてはこちらの記事をご覧ください。
廃棄したもの・捨てられなかったもの
上記のように売却を軸に処分することで「推しのグッズを捨てる」という罪悪感を回避し、「次の人に託す」と自分に言い聞かせていましたが、どうしても捨てなくてはいけないものもありました。
- 衛生的に問題があるもの
- 肌に触れていた日用品系グッズ
- コラボカフェのおまけなど、食品に触れていたもの
- 「手作りに価値がある」と考えていたもの
- うちわなどの応援グッズ
特に大きなクッション(粗大ごみになってしまうサイズ)などは、すべて整理し終わって引っ越しした時に使った不用品回収業者に処分を依頼しました。
また、痛ネイルチップや概念香水のような「公式グッズではない自分のために作ってもらったもの」はどうしても捨てられず、かといって譲ることもできず、今でも実家に預かってもらっています。
次帰ったときにどうにかします…(宣言)。でもここまで心の整理はついているので、残っているものは手元に戻していいかもと思っています。
推しのグッズ売却で戻ってきた金額
推しのグッズ売却で手元に戻ってきた金額は、履歴などから追えた範囲では以下のとおりです。
- 駿河屋:480点で30,481円
- メルカリ:202,545円
- 合計:約23万円
これは売却価格であり、購入時価格ではありません。メルカリの手数料・送料・値引き分、駿河屋の査定結果と定価の差額・手数料が引かれた後の金額です。
ランダムグッズが1BOX10種で箱買いしていたとすると、グッズにかけた総額は単純計算で10倍と言えるかもしれません。体感でもそのくらいだと思います。
グッズ厨をやめた直後の生活


収納家具だらけ
グッズを手放した直後は、私の場合あまり生活の余裕はできませんでした。
心理面の変化
「自分では限界だと感じているのに、義務感でグッズを買っている」と気づいたことが、脱出のきっかけであり恐怖でもありました。
私の場合、夢女子としての推しへの気持ちとグッズ厨としての気持ちが不可分になっていました。
グッズを手放すだけでは未練が残ってまた買ってしまうと思い、「荒療治」としてマッチングアプリを始めました。そこまでしないと「義務感の恐怖」に勝てなかったのが実情です。
やめた直後はそうやって無理やり気を逸らし、意識的に推しのことを考えないようにしていました。
生活面の変化
生活には、いろいろな変化がありました。
時間の使い方の変化
まず、梱包作業に費やす時間がなくなりました。届いたグッズを開封して、保管用に梱包し直して、収納場所を確保して、取引用アカウントとメルカリをチェックして…という作業にずっと追われていたので。
一方で、応援グッズづくりや痛バ組み、概念ハンドクラフトが趣味だったので、休日にすることが何もなくなり虚無になりました。
部屋の空間の使い方の変化
推しのグッズを飾るために無秩序に買った収納家具も部屋に残ったままで、部屋が広くなった感じもしませんでした。
ただしそれも後にすべて処分し、ミニマリストに近い生活を始めました。
お金の変化
お金に余裕ができた感覚はありませんでした。売却で得た23万円は、私の場合クレジットカードの残高返済に消えました。
新しい仕事を始めるなど生活再建にも取り組んでいましたが、グッズを買わない分赤字にならなくなっただけで、すぐには生活に余裕ができませんでした。
つまりは「余裕がないのにグッズ厨をしていた」のが露呈したわけです。
SNS・人間関係の変化
Twitterアカウントは段階的にすべて削除しました。ただ、LINE交換していた人の中には連絡をくれた人もいて、今も交流が続いている人もいます。
グッズ厨引退を肯定して「それでも友達として」と連絡してくれる人がいたのは本当に救いでした。
界隈のTwitterは一切見なくなりました。もし自分が話題にされていたら嫌だという気持ちもありましたが、それよりも見てしまうとまたグッズ情報が目に入ってしまうからです。
やめて数年、グッズ厨はどうなったか


私がグッズ厨をやめて数年経った今、振り返って思うことをまとめます。
今でも抜け出せない「買ってしまうかもしれない恐怖」
グッズ情報は今も意識的に見ないようにしています。見てしまうとまた買わずにいられなくなるのが怖いからです。
「買わずにいられない」という衝動は推しへの気持ちと別物だということは理解しました。「全部持っている状態を維持したい」という義務感や、「○○推しの自分でいたい」というアイデンティティの問題だったのだと思います。
しかしそれに気づいた今でも、「グッズ情報を見て抗えなかったらどうしよう」という不安があります。だから今もグッズ情報からは距離を取り続けています。
課金はせずにいられるようになったのでゲームには復帰しました。でも、グッズは正直まだ怖いです。
やめたから得られたこと
一方で、やめたからこそ得られたものもあります。
経済的な復活
経済的に最悪な結末を回避できました。あのまま続けていたら確実に生活が立ち行かなくなっていました。
「止まれてよかった」というのが正直な実感です。
グッズがなくても推しを推せる健全なメンタル
グッズを持っていなくても推しは好きでいられることがわかりました。グッズ厨だった頃は「全部持っていないと推しを好きだと言ってはいけない」という感覚がありました。
今はそうは思いません。グッズと気持ちは別の話です。
今は無課金でゲームを再開していますが、離れていた間に追加されたグラフィックを見たりボイスを聞いたりして、「やっぱり好きだな」と思います。
グッズ厨はやめても、推しのオタクはやめられなかった…
「これをやってる自分、推せる」と思えるやりたいことの発見
何より大きかったのは、「本当に自分がやりたいこと」を見つけられたことです。
グッズ厨だった頃の私は、「○○推しの人」という看板で「何者かになりたい」という気持ちを満たしていました。各一や固定枠で居場所を確保し、推しに依存することで自分を保っていました。
やめた後、「これをやる自分自身を推せるか」という軸で物事を考えられるようになりました。これからやっていきたいことが見つかった結果、「休日の虚無感」も感じなくなりました。
推しがいなくても自分の人格を保てるようになった。それはグッズ厨をやめたからこそ手に入れられたものだと思っています。
それを経てゲームに戻ってきましたが、今の自分の考え方こそが当時の自分が追い求めていた「推しに恥じない、並び立てる自分」だったのかもしれません。
グッズ厨をやめた先にあったもの|まとめ


私がグッズ厨をやめたのは、推しへの気持ちが冷めたからではありません。経済的に限界を迎え、「このまま続けたら生活が破綻する」という現実に直面したからです。
処分には約5カ月かかり、友人への譲渡・メルカリ・駿河屋・廃棄を組み合わせました。売却で戻ってきた約23万円はクレジットカードの返済で消え、生活に余裕ができた感覚はありませんでした。
やめた直後は虚無感がありましたし、今でもグッズ情報を見たら買ってしまうかもしれない恐怖は消えていません。
それでも、やめてよかったと思っています。
経済的な破綻を免れたこと、グッズを持っていなくても推しを好きでいられるとわかったこと、そして「本当に自分がやりたいこと」を見つけられたこと。グッズ厨をやめたからこそ手に入れられたものがあります。


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グッズ厨をやめるかやめないかは個人の判断ですが、「現状を把握する」方法は以下の記事で紹介しています。







