- グッズ厨をやめたいけど、どうすればいいかわからない
- やめたいのに止まれなくてつらい
グッズ厨を「やめたい」と思いながらもやめられないのは、決して不思議なことではありません。自分の気持ちと行動がずれていて、「やめたい」と思ってもやめられない構造ができてしまっているから、なかなかやめられないのです。
抜け出すために最初に必要なのは、「自分が本当はどうしたいのか」を自分に聞くことだと私は考えています。
この記事では、実際にグッズ厨をやめた経験のある私が「自分がやめるときどう考えたか」を徹底的に分析し、できるだけ多くの場合の「やめたい」に合うように整理した自分の気持ちと向き合うための考え方をお話しします。
「やめればいいよ」とは言いません。他人に言われただけじゃやめられないのは私もわかっています。だからこの記事では「考え方」を提供します。考えた結果が「やめない」でも、あなたが納得できるならOKです。
- 「やめたい」と感じる理由を言語化する方法
- やめたいのに止まれない構造の正体
- やめると決めたときの具体的な選択肢


紫束
- FP2級
- 2次元オタクで元グッズ厨
- 推し活で貯金0→担降りの後悔からお金の勉強を開始
- 人生100年時代の「後悔しない推し活」を提案
「やめたい」と言葉にできた時点で、あなたは立ち止まれている


最初に1つ。「やめたい」と思えている時点で、あなたはすでに一歩前進しています。
正直に言うと私は「やめたい」と思ったことがありませんでした。貯金がなくなり、毎月のカード返済がギリギリになっても立ち止まれず、ある日「あ、この状況詰んでる」と気づいたのがやめるきっかけでした。
気づいた時点でもう「やめなきゃ」の領域にいたんです。
「やめたい」と感じているということは、限界が来る前に自分の違和感を言葉にできているということ。それはつまり自分の声を少しでも聞けている証拠です。
この記事では、その違和感を整理するための判断材料を提供します。最終的にやめるかどうかは、あなた自身が決められます。
ステップ①「やめたい理由」を言葉にしてみる


「やめたい」という気持ちの中身は人によって違います。まずは自分がグッズ厨のどんな要素に違和感があるのかを明確にしていきます。
以下のA~Eのどれに近いか、考えながら読んでみてください。
A.お金がきつい、経済的な限界を感じている
- 貯金ができない
- カードの返済が追いつかない
- 生活費を削ってグッズを買っている
こうした状態にあるなら、経済的な限界が「やめたい」の理由になっています。
グッズ購入に使える金額は個人の家計の余裕、もっと言うと収入(入ってくるお金の量)によって違います。
収入が増えれば解決する場合もありますが、簡単に増やせれば苦労しません。支出を減らす方が早くて確実なのが現実です。
B.楽しくない、義務感で買っている
- 新作グッズの告知を見たとき、最初に浮かぶのは「欲しい」ではなく「また出た」
- 買わなかったら後悔するかもしれないから買う
- 推しのグッズを全部持っている状態を維持するために買う
こうした状態にあるなら、自分で作った義務感によってグッズを買っています。
本来「ファンなら全部持っているべき」と決める人はどこにもいません。仮に周りのオタクでそう言う人がいたら黙って距離を取ったほうがいい。
でも、プレッシャーは自分自身が生み出している可能性が高いです。
私も今思えば「全部持ってる自分」を維持するためにグッズを買ってました。そうしないと、「グッズ厨」という自分のアイデンティティが崩壊してしまうからでした。
もうグッズが届くのが楽しみではないのに続けているなら、それはグッズを買って推しを応援しているのではなく、別の義務を自分に課しているだけかもしれません。
C.推しに冷めているのにやめられない、惰性で続けている
- 推しへの熱量は正直落ちている
- なんとなく買い続けている
- やめるきっかけがないまま惰性で続けている
推しへの気持ちが冷めているなら、先に考えるべきは「グッズ厨をやめるかどうか」よりも「この推し活自体を続けるかどうか」。グッズをどうするかは、その後の話になります。
「推しへの罪悪感」があるかもしれませんが、もしかしたら「○○推しの自分」という自己イメージ、もしくはそれをもとに築いた人間関係を手放せないでいるだけかもしれません。
この記事では「グッズ厨をやめたい」を軸に話を進めていますが、気持ちが冷めている場合は、まず推し活全体との向き合い方を考えてみてください。
D.物に囲まれていること自体がしんどい
- グッズ自体は好き
- でもグッズに囲まれている状態がなんとなくしんどい
- 部屋にいると落ち着かない
棚を用意してきれいに飾っても解決しないかもしれません。視界に物が多いせいで、思考が奪われている可能性があります。
最近の私はミニマリスト傾向がありますが、グッズ厨だった頃と比べると、自分の考えと向き合いやすくなったと感じます。推しに囲まれた部屋で「やめたい」を冷静に考えるのは、実はとても難しいことだと思います。
物を減らすことで、頭の中も整理される場合があります。逆に、収納家具を増やすだけでは「物が多い」という悩みは解決しない場合もあります。
E.年齢や世間体が気になる、「この歳はヤバいんじゃないか」と思っている
- この歳でグッズ厨って大丈夫かな
- 周りの目が気になる
この場合、「やめたい」の中身をさらに分解する必要があります。
E-1:本当の理由が別にあるケース
「年齢」を理由にしているけれど、実は経済的な限界や義務感が本当の原因である場合があります。
年齢は自分からも他人からも数字で認識しやすいので、無意識に問題としてとらえてしまっているだけかもしれません。
A~Dの理由に当てはまるものがないか、もう一度考えてみてください。
E-2:コミュニティで居場所がなくなっているケース
- 界隈の年齢層が若くて、自分だけ浮いている気がする
- 年齢でコミュニティから弾かれる経験をしたことがある
この場合、問題はグッズや年齢ではなくSNSやコミュニティとの付き合い方にあるかもしれません。
もし本当にグッズを買いたいだけなら、界隈で目立たずに1人で集め続ける道はあります。そうしようと思えないなら、「グッズを買うこと」で界隈の中に居場所を作ろうとしてしまっている可能性があります。
E-3:漠然と「この歳で大丈夫かな」と思っているケース
- 特に経済的な問題も義務感もない
- なんとなく「この歳でグッズ厨ってヤバいのかな」と感じている
この場合、「(外から見て)ヤバいのかな」ではなく「(自分から見て)自分はどうしたいか」があるか考えてみてください。
世間の空気や漠然とした不安ではなく、自分の気持ちを起点に判断することが、後悔しない決断のためには大切です。
たとえ何歳であれ、自分の意思で1人でグッズを買って、処分まで自分で管理できる範囲内で楽しむなら、それは個人の自由です。でもそこに「自分の意思」がないなら、それは今すぐ立ち止まったほうがいいです。
自分の気持ちが不在の「続けたい」も「やめたい」も、どちらも数年後のモヤモヤの原因です。
どうしてもピンとこない人は、少し先の年齢の自分を想像して「こうだったらいいな/嫌だな」を考えてみてください。そして、それまでに変わるためにはいつ・どんな行動が必要か想像してみましょう。
ステップ②やめたいのにやめられない理由を考える


「やめたい理由」が見えてきても、すぐには止まれないのが普通です。私も「やめなきゃいけないのでは?」から「やめる」までには時間差がありました。
次は「なぜやめられないのか」、やめられない構造を考えてみます。
「出たら買う」が当然すぎて、毎回判断していない
最後に推しの新作グッズの情報を見て「買わない」と決めたのはいつでしょうか。
新作が出たら買う。ランダムは無限回収。それが当然になっていると、「買う/買わない」の毎回の判断が省略されてしまいます。
判断スキップが普通になっていると、「やめたい」と思っていても「買わない」の判断を自動でスキップしてしまうため、購入を止められません。
私もそうでした。グッズの告知を見たら「買うか買わないか」ではなく「何個買うか」。自分の中に「買わない」は存在しなくなっていました。
「推しのため」を免罪符に、考えることから逃げている
「推しのためにお金を使うのは当然」という考えもあるかもしれません。でも「やめたい」と思うほどの状況の場合、「推しのため」はおそらく免罪符です。
「推しのため」ということにしておけば綺麗に見えますが、「自分はどうするべきか」を自分で考えずに済んでしまいます。自分で持つべき判断基準を、「推し」に預けてしまっている状態なんです。
推しがいるのはもちろんいい。でも「自分がどう生きていくか」の判断を、あなたのことをほぼ知らない、あるいは違う次元にいる「推し」に勝手に握らせてしまっているのが危ない。
「やめたい」と思うくらいなら、無理して「推しのため」をする必要はありません。
それでも「推しのためにやらなきゃ」と思うなら、「推しのため」でコーティングした「自分が考えないため」になっていないか見直す必要があります。
【休憩】「グッズ厨をやめる」と「推しから離れる」は別の話
ここで一度、整理しておきたいことがあります。
グッズ厨をやめることと、推しから離れることは、別の話です。
私はグッズを全部手放してグッズ厨をやめ、未練が残るのが怖くて一度すべてから距離を取りましたが、結局推しのオタク自体はやめられませんでした。
消えたのは「全部持っていなければ」という義務感と、グッズを通した推しへの執着だけです。数年たった今は推しが出るゲームをほどほどに再開して、「オタクやめられねえ」と思っています。
グッズ厨をやめたら推しを裏切ることになる——そう思っているなら、それは誤解です。グッズを持っていなくても、推しを「楽しむ」ことはできます。
「推し活は手段」と考えると、推しがいたら必ずしも激しく推し活する必要はないんです。ましてや人に推し活を強要される筋合いもありません。「推しを楽しく眺めているだけで十分」と今の私は思っています。
私がグッズ厨をやめた経緯は「グッズ厨をやめた体験談」で、やめて後悔したかどうかは「グッズ厨をやめて後悔したか」で詳しく書いています。
ステップ③やめ方を考える——やめたい理由から手段を選ぶ


ここからは、やめると決めた場合の具体的な選択肢を整理します。
大切なのは、自分の「やめたい理由」に合った手段を選ぶことです。
「やめたい理由」を「やめる目的」に変換する
先ほどステップ①で整理したA~Eの「やめたい理由」を思い出しましょう。
「やめたい」と思ってしまう理由がわかれば、その「やめたい理由」になっている問題を解決することがグッズ厨をやめること(あるいは納得して続けること)につながります。
「やめたい理由の解決」が目的、「やめる方法」が手段です。目的を決めれば、手段も決まります。
「やめたい」の対処法は必ずしも「全部売って買うのをやめる」ではありません。「やめたい理由」が解決できれば、やめる方法は自分に合ったやり方でいいんです。
| やめたい理由 | →やめる目的に変換 | 手段の例 |
|---|---|---|
| A.経済的な限界 | 家計を正常化する | とりあえず買うのを止め、支出を減らす |
| B.義務感 | 自分の意思に反してグッズを買うのをやめる | 一部だけでも手放してみて「完璧な状態」を崩す |
| C.気持ちが冷めている | 自分の意思に反した推し活を控える | 推しがいなくてもできることを探す |
| D.物の多さ | 物を減らす | 全部あるいは一部を手放す |
| E.年齢や世間体 | 自分が納得できる推し方を見つける | 「年齢」と「推し」でごまかさず、自分と向き合う |
やめたい理由が複数あった場合は、すべてを解決できるように手段を組み合わせましょう。
「新しく買わない」と「今あるグッズを手放す」は別でいい
グッズ厨をやめるといっても、「新しく買わないかどうか」と「今あるグッズを手放すかどうか」は、自分が実行できそうかによって分けて考えられます。正しいやめ方は存在しません。
| 新しく買わない | 今後は厳選して買う | |
|---|---|---|
| 今までのグッズは手放さない | 持っていること・これから持たないことに抵抗がなければ、そのまま保管もあり | 自己管理できる自信があるならいいけど、心理的な難易度は最も高い |
| 一部を手放す | 残すもの・買う物の判断が自分でできるなら、バランスが取れるかも | |
| 全部手放す | 思い切りが必要・後悔のリスクはあるが、区切りはつけやすい | ただのリセットにならないように注意が必要 |
どの組み合わせが実行しやすいかは人によります。
私の場合「手放すもの・今後買う物」を選ぶことは自分には不可能だと思ったので、「全部手放して新しく買わない」ことにしました。自分でコントロールできると思う人は、他の方法でもいいと思います。
また先ほど確認した目的に合うかどうかも大切です。
たとえば「D.物の多さ」がやめたい理由の場合、これから買わないよりも今あるグッズを減らす方が先です。
一方「A.経済的な限界」が理由なら、グッズの売却益の見積りよりまず支出を止める方が大事です。
グッズを手放す場合、どう手放すか
「グッズを手放す」と決めたら、どうやって手放すかを決めましょう。基本は「売る」「捨てる」の二択になります。
売る・捨てるそれぞれの処分方法のメリットとデメリットをまとめました。
| メリット | デメリット | |
|---|---|---|
| 売る | 多少お金が戻ってくる 次の人に託せる 捨てるより罪悪感が薄いと感じる人もいる | 手間がかかる(出品・梱包・発送) 同担の目が気になる場合がある 売れるまで手元に残ってしまう 購入価格分は戻ってこない |
| 捨てる | 手間が少ない 誰の手にも渡らない 区切りをつけやすい人もいる | 罪悪感がある人もいる お金は戻らない 大きいものは粗大ごみ処理費用がかかる |
売却で戻ってくるお金に期待するより、「売る・捨てる」のどちらなら罪悪感を感じにくそうかで選んだ方が、後悔を防げます。
「買った時点で満足したので元が取れていた」と考えられない場合、今まで「売れば換金できる」と思ってお金を使う判断を放棄していたとも言えます。
売る場合、「手間をかけても少しでも高く売却したい」「確実に次の人に届けたい」場合はヤフオク・メルカリなどフリマ系サービスを使うのがおすすめです。一方手間を減らすなら中古買い取り業者を利用するのが圧倒的に楽です。
私は4か月ほどメルカリでお譲り先を探し、見つからなかった分については駿河屋の宅配買取でまとめて売却しました。
→【駿河屋】最新作から昔懐かしのアイテムまでなんでも買い取ります!


自分の意思で決められたら、それが正解|まとめ


お疲れ様です。もうすぐこの記事は終わりです。
「グッズ厨をやめたい」と検索してこの記事にたどり着いたうえ、ここまで読んで自分の状況を整理しようとしたこと。それだけでめちゃくちゃすごいことです。
「やめたい理由」を言葉にして、「やめられない構造」を見つめて、「具体的なやめ方」を考える——しんどい作業だったと思います。
「全部は考えきれなかった」でも全然大丈夫。今日は休憩して、ブックマークとかしてまた戻ってきてくれると嬉しいです。
やめるにしても、続けるにしても、大切なのは「自分で決めた」と思えるかどうかです。
「出たから買う」ではなく、自分の意思で「これは買う」と決めて買う。あるいは「やめる」と決めてやめる。どちらを選んでも、自分で選んだなら後悔は少なくなります。
この記事が、あなたが自分の意思で選ぶための材料になっていれば嬉しいです。
もし「やめる」と決めたけれど、いきなり売ったり捨てたりするのは不安という場合は、グッズを一時的に預けて「ない生活」を試してみる方法もあります。
手放す前にワンクッション置くことで、本当に手放せるかどうか確認できます。


【やめたい理由別・次に読む記事】
「やめたい理由」をもう少し考えてみたい人には、当サイトの以下の記事も参考になるかもしれません。
- A.経済的な限界を感じている人
- B.義務感がある人
- C.推しに冷めてしまった人
-
- 推し活のメリット・デメリット(推しではなく推し活に価値を見出していないでしょうか)
- D.物が多くてしんどい人
- E.周りの目が気になる人
「グッズを手放すことは決めたが、勇気が出ない」と感じる人はこちらの記事をぜひご覧ください。





