- 推し活のし過ぎでお金がないから食費を削ろう
「推し活資金が足りないから生活費を節約しよう」と思った時、多くの人が食費を削りがちですが、健康を害するリスクが高いうえに効率の良い節約方法ではありません。

毎日そうめん茹でて節約した気になってませんか。
金額が変動しやすい食費や消耗品費よりも、固定費と呼ばれる毎月一定額かかる料金を見直した方が、将来的に大きな節約ができる可能性があります。
- 固定費とは何か
- 固定費を節約するメリット
- 推し活をする人が注目するべき「固定費削減ポイント」
「少しでも節約して推し活資金を増やしたい」という人は、ぜひ食費を削る前にこの記事を読んで実践してみてください。
そもそも固定費ってなに?節約のカギとなる「固定費」を知ろう


節約するには変動費を意識的に抑え続けるよりも、固定費を一度見直す方が効率が良い可能性が高いです。
まずは固定費と変動費の違いを確認し、固定費を見直すメリットを紹介します。
固定費と変動費の違い
固定費は毎月ほぼ一定額が発生する支出、変動費は月によって金額が増減する支出です。



家計でかかるお金はだいたいこの2つに分類できます。
- 家賃
- 水道・電気・ガス代(ライフライン費)
- スマホ代
- インターネット回線代
- サブスク料金
- FC会費
- 食費
- 日用品代
- 服・化粧品代
- グッズ代
- チケット代
- 遠征の交通費・宿泊費
推し活にかかる資金も、固定費と変動費に分けて考えることができます。
固定費と変動費は支出の性質による分類なので、「どちらが大事」ではなく両方のバランスを取ることが大切です。



とはいっても、1度の見直しで節約効果が出やすいのは固定費なんです。
固定費を見直すメリット
変動費よりも固定費を見直すメリットとして、以下の理由が挙げられます。
- 大きな効果が期待できる
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固定費は一度見直せば毎月の出費が継続的に抑えられるため、最終的な節約額が大きくなります。
- ストレスが比較的少ない
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変動費を節約するには常に意識して支出を控える必要があり、ストレスがたまります。
一方固定費は一度見直して自分に適した金額に抑えれば、意識せずとも節約効果が続きます。
- 無駄が多いプランを契約している可能性もある
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特にライフライン費やスマホ代、インターネット代などは不要に高額なプランをうっかり契約してしまっていることも多いです。
適切なプランに変えることで、かなりの額を節約できることもあります。
- 固定費を見直すのは「めっちゃえらい」
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固定費の見直しは節約効果が大きいですが、調べたり契約を変えたりする手間を惜しんでやらない人も多いです。
「固定費を減らそう!」と動き出した時点であなたはえらいです。
まずはここからチェック!代表的な固定費と見直しポイント


月々発生する費用の中でも特に金額が大きかったり、利用頻度の割に出費が多くなりがちな固定費を優先的に見直せば、短期間で節約効果を実感しやすくなります。
固定費として見直しやすい5つの出費を取り上げ、見直しポイントを紹介します。
固定費見直し候補①スマホ代


推し活でも普段の生活でも絶対に欠かせないスマートフォン。



スマホ代が高くても「仕方ない」と思い込んでしまいがちです。
しかし、実はスマホ代は固定費見直しの最優先候補ともいえます。
サブブランドや格安SIMへの乗り換えで月数千円の節約が可能
スマホのデータ通信や電話回線を提供するブランドは大まかに3種類あります。
- 大手キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)…昔からある。回線は強いが高い。
- 大手のサブブランド(ahamo・UQ mobile・LINEMOなど)…大手キャリアの回線を使えるが、料金も抑えられる。
- 格安SIM(IIJmio・mineoなど)…自社回線を持たないため通信速度が不安。安さを求める人向け。



楽天モバイルは自社回線を使っていますが、料金プランとしては格安SIMに近いです。
大手キャリアだとスマホ代で月7,000円~10,000円程度かかることもありますが、サブブランドや格安SIMに変えるだけで月に2,000~5,000円程度節約できることも多いです。
乗り換えは意外と手軽にできる
契約解除料や事務手数料、違約金などが設定されているプランの場合は注意ですが、条件がそろえば無料・オンラインで乗り換え手続きを完了できることもあります。
MNPという方法を使えば、電話番号も変わりません。
他の固定費とセットにすることで割引されることも
家でwifiを使うために必要な光回線やホームルーター、電気などをセットで契約することで割引を受けられたり、ポイント還元倍率が上がったりする場合があります。
ただし、安いものを自分で選んで契約した方が安いこともよくあるので注意が必要です。



大手から乗り換えるなら、安いけど回線が安定しているサブブランドがおすすめです。
移動中のゲーム・動画視聴も安心してできます。
スマホ代は切り替えしやすく、効果もわかりやすいので、節約のファーストステップとしておすすめです。
固定費見直し候補②インターネット代(光回線・ホームルーター)


光回線(NUROやドコモ光など)はケーブルでインターネットに接続するしくみで、ケーブルで直接パソコンやゲーム機をネットにつなぐことができ、またルーターを置くことで自宅内にwifiを飛ばせます。
ホームルーター(WiMAXやSoftbank Airなど)はスマホと同じモバイル回線を利用してインターネットに接続します。



特にスマホと同時に契約を勧められることが多いですが、自宅でのネット利用スタイルによってはそもそも不要な場合があります。
スマホでしかネット接続しないなら、ルーターはいらないこともある
「パソコンやゲーム機などを使わず、スマホ以外はwifiに接続しない」という場合は、光回線やホームルーターは解約して大容量のスマホプランに一本化する方がお得なこともあります。



家でwifiが使えないのは不安かもしれませんが、スマホしか使わないならデータ量の大きいプランにして、外と同じ感覚で使えばいいんです。
- ワイモバイルの「シンプル2 S(4GBプラン)」+「Softbank Air(ホームルーターの基本料金)」を契約した時
1,265円+5,368円=6,633円(※)
- ワイモバイルの「シンプル2 M(30GBプラン)」を契約した時
4,015円(※)
※ワイモバイル公式サイトのシミュレーション結果に基づく金額。実際の契約では異なる金額になる場合があります。
ここではワイモバイルの30GBのプランを例に出しましたが、楽天モバイルの「最強プラン」などのようにデータ量無制限(※1)のプランを選べばデータ量を気にせず動画を見れます。
※1 混雑時など公平なサービス提供のため速度制御する場合あり
速度が気になるなら光回線がおすすめ
対人オンラインゲームをする、チケットの申し込みのために万全を期したいという人は、回線速度に強みを持つ光回線を契約してルーターを設置し、家ではwifiでネット接続するのがおすすめです。
ホームルーターは工事不要で手軽なことがメリットですが、モバイル回線を使うので場所や時間によっては通信が不安定なこともあります。
そもそも賃貸物件にインターネットサービスがついていることも
賃貸物件の特典でインターネットがすぐに使えることもあるので、知らずに光回線やホームルーターを契約してしまうと二重にインターネットを契約することになってしまいます。



私の経験上回線速度は信用ならないことが多いですが、それでも工事費がかからず、基本料金も通常の契約より安いか無料なことが多いので、とりあえず使ってみても損は少ないと思います。
インターネットの接続方法を理解し、自分に合った回線を使うと固定費を削減できます。
固定費見直し候補③サブスクリプションサービス


サブスク制のサービスはどんどん増えていますが、「利用していないけれど解約を忘れていた」という状態になるよう狙われているのを忘れてはいけません。
今「何に入っているのか」をしっかり把握する
多くのサブスクはカードから自動引き落としされるため、毎月お金を払っているという意識が薄れやすいです。
カードの明細を確認する癖をつけ、もし使っていないのに引き落とされているサブスクを見つけたらすぐに解約を検討しましょう。



「次の支払日前にやろう」は確実に忘れます。
サービス内容がかぶるサブスクに入っていないか注意する
アニメやライブ配信を見る人は複数の動画配信サービスに加入していることも多いですが、削れるものはないか調べてみるのもおすすめです。
スマホのプランの特典などで知らないうちにサブスク制のサービスがついていたり、割引になったりすることもあります。
サブスクの支払いを1つのカード・決済サービスにまとめる
その時ごとに違うカードや電子マネーでサブスクを契約していると、支払元が分散してしまい、全体でいくらサブスクに使っているのかわかりにくくなります。
1枚のカードなどに統一することで、定期的な見直しが楽になります。
固定費見直し候補④光熱費(ガス・電気代)


毎日の生活に欠かせない電気・ガス・水道などの光熱費は、日常的に利用するため見落としがちですが、実は節約のポイントがたくさんあります。



特に電気とガスは、様々な企業がそれぞれのプランを販売しています。
選択肢が多い分乗り換え先を決めるのは難しいですが、見直す価値は高いです。
自由化で始まった新電力・ガス会社をチェック
2016年に電力、2017年に都市ガスが自由化になり、以前は電気なら地域の○○電力(東京電力、関西電力など)しか選べなかったところが、自分で好きな会社の好きなプランを契約できるようになりました。
様々な企業が参入したことで競争が発生し、安い料金プランやポイント還元、独自のサービスなどを打ち出す電力会社・ガス会社が増えています。



設備は既存の電力会社・ガス会社の物を使うので、品質面の心配はありません。
自分に合ったプランを探してみましょう。
契約プランを見直す
使用量やライフスタイルに合わせて、基本料金が安いプランや夜間料金が割安なプランなどへ切り替えると、毎月の電気代を減らせる可能性があります。



平日は仕事、休日は推し活で外出という人は夜間の料金を安くしている電力会社・プランがおすすめですね。
電気とガスをまとめる
電気とガスの両方を販売している会社なら、まとめて契約すると割引やポイント特典などがつく場合があります。
お得なだけでなく、支払いをまとめられて便利です。
節電を心がける
電気代やガス代、水道代には基本料金と使用量に応じた料金が設定されていることが多いです。
プランを見直せば基本料金を抑えられる場合がありますが、光熱費全体を抑えるにはある程度の節約も大切です。



ただし、エアコンを全く使わない、風呂に入らないといった極端な「節約」は体調を崩す原因になるためやめましょう。
- エアコンの温度設定を調整する
- 冷蔵庫の設定温度を上げる
- スイッチ付きのテーブルタップを使って待機電力を減らす
- 浴槽にためるお湯の量を少なめにし、あふれないように注意する
ストレスのかからない範囲で取り組みましょう。
固定費見直し候補⑤家賃


1人暮らしの場合、家計の中でも最も大きなウェイトを占めることが多いのが家賃などの住居費です。
「すぐに引っ越すのは難しい」という人も多いかもしれませんが、契約内容や更新時期を工夫することで負担を下げられる可能性があります。
契約更新タイミングは見直しのチャンス
多くの賃貸物件は契約年数が2年などと決まっていて、その決まった期間ごとに契約を新しくするため「契約更新料」などがかかることがあります。
契約更新のタイミングを狙って、家賃の低い物件に引っ越すのも一つの手です。
シェアハウスという選択肢も
都市部に住んでいて「家賃を極限まで削りたい」という人は、シェアハウスなどに住む方法もあります。
物件によっては個人の空間を確保しにくく、自宅で楽しめる推し活が制限される可能性もあるので慎重な判断が必要です。
新しく賃貸契約する場合には付帯サービスに注意
賃貸物件に入居した時「不動産仲介業者からなんだかよく分からないサービスを勧められた」という経験はないでしょうか。



カギをなくした時の駆けつけとか、修理対応保証とか、蛇口に備え付けタイプの浄水器フィルターとか…
電話や店頭で言われると押し切られて入ってしまう気持ちも分かりますが、不要だと思ったら断る、入ってしまっても要らないと思った時点で解約することで無駄な出費を減らせます。
固定費見直しの具体的な3ステップ





削れそうな固定費はありましたか?
ここでは、固定費を見直して推し活予算を増やすための具体的な3ステップを提案します。
支出をすべて書き出して把握する
家計の現状を明確にするため、まずは通帳やクレジットカードの明細を確認し、「何に、いくら払っているのか」をリストアップしましょう。



スマホ代や家賃などの固定費と、食費や推し活グッズなどの変動費を分けて書くのがおすすめです。
特に推し活費用は別途計上することで、どのくらい使っているかが明確になり、今後の目標設定もしやすくなります。
「本当に必要な固定費」かを仕分ける
固定費として毎月支払っている項目を一覧にしたら、「これって本当に必要?」と一つひとつ見直してみます。
なくても困らないサービスや高額なプランは思い切って解約・ダウングレードを検討しましょう。
スマホ回線やサブスクの月額サービスなど、大きめの金額になりがちなものを重点的に見極めるのがポイントです。
よりお得なプランを探して切り替える
「必要」と判断した固定費の中でも、プラン変更や乗り換えでコストダウンできる可能性はないか、チェックしてみましょう。
上手に活用してプランを切り替えれば、毎月の支払いを抑えながら、推し活の資金を増やすことができます。



この方法で見直しができたら、家計簿アプリなどを使って定期的に振り返れるようにしましょう。
まとめ|固定費を見直して、心置きなく推し活を楽しもう


固定費の見直しは、推し活を思い切り楽しみながら、家計を健全に保つための第一歩です。
スマホ代や家賃、光熱費など毎月固定で支払う費用を洗い出し、不要なサービスや高額プランを減らすだけでも、家計の負担が大きく軽減されます。



もやし生活で節約しようとすると毎日我慢しないといけませんが、固定費見直しなら1度頑張って取り組むだけでしばらくは自動で節約できます。
推し以外に払うお金を減らしたいのであれば、固定費のムダを一番最初に削っていくべきです。あなたの健康ではありません。
まずはご紹介した3ステップから、固定費見直しを始めてみましょう。