- 推し活しながら貯金したいけど、なかなかお金が残らない
- 貯金用の口座を作りたいけど、どの銀行がいいかわからない
推し活にお金を使いながら貯金もしたい。そう思って「貯金しよう」と決意しても、気づいたら残高がない…という経験はありませんか。
貯金が続かない原因は、お金の「置き場所」にあるかもしれません。
FP2級の筆者が、推し活貯金におすすめしたい「ネット銀行で貯金専用口座を作る方法」を解説します。
- 推し活貯金が続かないのは口座の構造に原因がある
- 推し活を長く続けるには「守りの貯金」と「攻めの貯金」の両方が必要
- ネット銀行は「引き出しにくい」からこそ貯金専用口座に向いている


紫束
- FP2級
- 2次元オタクで元グッズ厨
- 推し活で貯金0→担降りの後悔からお金の勉強を開始
- 人生100年時代の「後悔しない推し活」を提案
※本記事はFP2級保持者が執筆していますが、特定の金融商品・サービスを推奨するものではありません。家計の状況は個人により異なるため、重要な判断の際は専門家にご相談ください。
貯金が続かないのは「口座の構造」のせい


持っている口座がすべて支出導線の中にある状態では、貯金は「余ったら」になりがちです。
お金の流れの設計を見直すだけで、貯金はぐっと楽になります。
推し活民の銀行口座あるある
推し活をしている人が持っている銀行口座は、おおむね以下のパターンに収まるのではないでしょうか。
- ゆうちょ銀行:親が子どもの頃に作ってくれた口座。グッズ・チケット取引の振込先としても圧倒的に使われている
- メガバンクまたは地方銀行:給与の受取先として勤務先に指定された、または家賃の振込手数料を抑えるために開設した
同じ銀行同士なら振込手数料を節約できるので、「取引はゆうちょがメイン」という人も多いのではないでしょうか。
筆者も推し活時代はゆうちょ+メガバンク2行という構成でした。ゆうちょは昔からの口座でグッズ取引に使い、メガバンクは給与受け取り用や家賃の振込用に開設したものです。
給与の受け取りや家賃の振り込みなど、近くに住んでいる人・会社同士の取引では、都市部ならメガバンク・地方なら地方銀行がスタンダードですよね。「ゆうちょ以外」と指定された時も優先的に選ばれます。
ここで注目したいのは、ゆうちょもメガバンクも地銀も、すべて「何かの収入・支出に紐づいている」という点です。
給与が入り、家賃や生活費が出て、推し活のお金も動く。持っている口座のどれもが日常の支出元になります。
同じ口座にすべてが入っていると、貯金は「残り」になる
生活費も推し活費も貯金も、すべて同じ銀行口座で保管していないでしょうか。この状態での「貯金」は、使った後に残ったお金です。
一方、推し活ではチケットの支払いやグッズの限定通販など、突発的な出費が起きやすいです。
「余ったら貯金」のつもりでも、推し活をしていると「余り」がなかなか生まれません。貯金を先に分けておかないと、ギリギリや赤字になるまで使ってしまう元になります。
「給料をもらった口座からゆうちょに移して貯金」…と思っても、結局ゆうちょに移したお金を取引で使っちゃうと貯金ができないんですよね。
貯金ファイルや封筒ではだめなのか
「推し活貯金」で調べると、貯金ファイルや封筒を使った現金貯金の方法も出てきます。手軽に始められ、お金が増える様子が目で見えるのは確かです。
しかし、手元に現金がある状態は「使える状態」と紙一重です。
さらに、推し活の支出がキャッシュレス決済(クレカや電子マネー)中心になっている場合、現金を別にしてもカード決済や電子マネーでの支出は止まりません。
いくら現金で貯めてても、キャッシュレスで使う額が増えてしまえばトータルで赤字です。支出のコントロールも貯金のためには大事です。
貯金を確実にするなら、お金を「使いにくい場所」に移す、つまり貯金専用口座を作るのが効果的です。
物理的にアクセスしにくい場所にお金があれば、「ちょっと引き出そう」のハードルが上がります。
そもそも何のために「推し活貯金」する?


貯金を始めさえすればお金が増えるわけではありません。「何のために貯金しているのか」を明確にしておかないと貯金は続きにくいです。
当サイトでは、推し活のための「攻めの貯金」と「守りの貯金」を提案します。
手取りから先取り貯金:推し活を「守る」
まずは「守りの貯金」として、毎月の給与が振り込まれたら使う前に貯金に回す「先取り貯金」です。入ってきたお金を使う前に貯金するので、使い過ぎ防止にも効果があります。
先取り貯金ですぐに推し活用資金を貯めたい気持ちもわかりますが、それよりも先に貯めてほしいのが「生活防衛資金」です。
生活防衛資金とは、収入が途切れたり急な出費が発生したりした場合に使う、生活を維持するための備えとなる貯金です。目安は生活費の3〜6か月分と言われています。
体調を崩して収入が減った、家電が壊れた、急な引っ越しが必要になった。こういった緊急事態に「生活を守る」資金です。
→自分の生活費がいくらくらいか振り返ってみる人はこちらの記事
生活が維持できなければ推し活はできません。生活を守るお金を用意しておくことが、「推し活を守る」ことにつながります。
生活防衛資金が確保できたら、その後は推し活用に積み立てていくのもOK!ただしきっちり分けて混ぜないのがポイントです。
当サイトでは、手取りの約10%を先取り貯金に回し、生活防衛資金→推し活資金の順に貯めていくことを提案しています。まずはこの10%分の置き場所として、貯金専用口座を用意するのが第一歩です。
推し活積立:推し活のための「攻め」の貯金
ここで「攻めの貯金」として紹介する推し活積立は「毎月の推し活費の予算の上限を決めておき、余剰分を貯金する」という物です。
→こちらの記事で手取りに対する生活費や推し活費の目安の割合を提案
上の記事では「推し活費」の上限を手取りの20%としていますが、使わなかった分を「推し活積立」として貯金しておけば、突発的なイベントや大型出費に余裕を持って対応できます。
そしてこの「推し活積立」も、普段の支払いとは関係ない口座に貯めていくのがおすすめです。「来月のイベントのために今月はグッズを控える」という判断を、口座の残高で見える化できるのもメリットです。
この「先取り貯金(守り・毎月同じ額)」と「推し活積立(攻め・推し活をセーブできた分)」の2つを貯めるための受け皿として、この記事ではネット銀行を紹介します。
ネット銀行が「推し活貯金」におすすめな理由


ネット銀行が貯金専用口座として機能する理由を解説します。
ネット銀行とは:ネット上での取引が中心の銀行
ネット銀行とは、実店舗を持たずインターネット上での取引を中心とする銀行です。
郵便局が拠点のゆうちょ銀行や地方で強い地方銀行、合併で拡大してきたメガバンクと比べると、ネット銀行は新しい銀行にあたります。
\主な銀行の分類/
| メガバンク | ゆうちょ銀行 | 地方銀行 | ネット銀行 | |
|---|---|---|---|---|
| 具体例 | みずほ銀行 三井住友銀行 三菱UFJ銀行 | ゆうちょ銀行 | 横浜銀行 京都銀行 福岡銀行 | 住信SBIネット銀行 SBI新生銀行 楽天銀行 |
| 店舗 | 都市部に多い | 全国に約24,000局 | 地域に密集 | なし(または極少) |
| ATM | 自行ATM+コンビニ | 自行ATM+コンビニ | 自行ATM中心 | コンビニATMが中心 |
| 普通預金金利 | 低い(0.1%程度) | 低い(0.1%程度) | 低い(0.1%程度) | 高め(0.1〜0.3%程度) |
| 手数料 | 条件付きで無料 | 同行間は無料 | 同行間は無料 | 条件付きで他行宛も無料 |
| ユーザー間取引での普及度 | ときどき見る | 圧倒的に多い | たまに見る | ほぼ見ない |
| 日常で開設を求められる場面 | 給与受取・家賃振込 | 子ども時代に開設済み | 給与受取(地方) | ほぼない |
ネット銀行を持っている人は(少なくとも私のグッズ厨時代に、対応できる銀行をプロフに書いていた人を見た限りでは)推し活民の中では少ないはずです。
給与の受取先としてネット銀行を指定される場面はほぼなく、グッズ・チケット取引の振込先としても普及していません。ネット銀行がまだ普及していないのは、日常生活のどの場面でも「ネット銀行を開設する理由」がないからです。
私は現在、ゆうちょ+メガバンク3行+ネット銀行1行(楽天銀行)という口座構成です。日常生活の中で「楽天銀行じゃないとだめだった」場面は一度もありません。
ATMで引き出すこともなければ、振込先として指定されたこともない。日常生活で「ネット銀行がないと困る」場面はまだほぼ存在しません。
だからこそ、ネット銀行は日常の支出とは完全に切り離された口座として機能します。今の生活のどこにも組み込まれていないからこそ、貯金専用口座として使える。これがネット銀行の最大の強みです。
ネット銀行は物理的に引き出しにくいので貯金専用にしやすい
ネット銀行は店舗や専用のATMを持たず、コンビニATM等の提携先に限られます。ゆうちょやメガバンクのように「どこでもすぐ引き出せる」環境ではないため、衝動的な引き出しを防ぎやすいです。
無料の引き出し回数にも月ごとの上限が設定されていることが多く、超過分は手数料がかかります。
手数料条件は複雑なことが多いので、ややこしさを現金を引き出さないストッパーにできます。
貯金がたまって使う時が来たら、支払い口座にお金を移動させてから使います。
銀行が対応していれば「AirWallet」「ことら送金」などのサービスを挟むことで手数料無料で支払い用口座に移せる場合があります。ただしひと手間かかるので、貯金のための「取り出しにくさ」には変わりありません。
ネット銀行は金利がメガバンク・ゆうちょより高め
ネット銀行は店舗運営コストがかからない分、預金金利が高めに設定されている傾向があります。
半年に1回くらい、「利息」って何円か振り込まれるやつです。
大きな差ではありませんが、「預けているだけで少しずつ増える」しくみがあるのはメリットです。口座にお金を置きっぱなしにする前提で銀行を選ぶなら、金利は注目したいポイントです。
推し活貯金におすすめのネット銀行


貯金専用口座としておすすめのネット銀行を紹介します。
どの銀行も、家からスマホで口座開設申込ができますよ。
住信SBIネット銀行:「目的別口座」で推し活貯金を見える化
住信SBIネット銀行の最大の特徴は「目的別口座」機能です。1つの口座内に最大10個の目的別口座を作成でき、それぞれに名前と目標金額を設定できます。
「生活防衛資金」「推し活積立」「遠征費」など、目的ごとにお金を分けて管理できるので、何のためにいくら貯まっているかが一目でわかります。
また他行から毎月決まった金額を自動で移す「定額自動入金」のしくみがあります。給料が振り込まれたら自動的に貯金分が移動する設定にできるので、先取り貯金に非常におすすめです。
- 目的別口座を最大10個作成可能
- 自動振替(定額自動入金)に対応:他行の給与口座から毎月自動で資金を移動できる
- ATM引き出し:対応のコンビニATMで一定回数無料
- 他行宛振込:ランクに応じて月1〜20回無料
SBI新生銀行:金利と手数料のバランスがよい
SBI新生銀行は、普通預金金利の高さと手数料の安さのバランスがよいネット銀行です。
シンプルに「貯金専用のサブ口座」として使うには十分です。
- 普通預金金利が高め
- コンビニATM出金手数料が条件に応じて無料
- ステップアッププログラムでランクに応じた優遇あり
東京スター銀行:給与振込で金利優遇あり
東京スター銀行は、給与受取口座に指定すると普通預金金利が優遇される「スターワン口座」が特徴です。
メインバンクとして使うことを想定した設計ですが、条件を満たせば金利面でのメリットがあります。
- 給与受取口座指定で普通預金金利が優遇される
- 最大月8回ATM出金手数料が実質無料(キャッシュバック)
- 他行宛振込も最大月5回実質無料(キャッシュバック)
楽天銀行:知名度が高く開設しやすい
楽天銀行は国内最大級の口座数を持つネット銀行です。
手数料支払いに楽天ポイントが使える、振り込みで楽天ポイントがたまるなど、楽天ポイントを普段から活用している人には使いやすい選択肢です。
- 条件達成で普通預金金利が高めに
- ATM手数料:ランクに応じて月最大7回無料
- 他行宛振込:ランクに応じて月最大3回無料
- 楽天ポイントとの連携あり
下記ボタンからの口座開設時に筆者の紹介コード【P76945416】をご入力いただき条件達成で、特典ポイントがもらえます。
ネット銀行で貯金専用口座を作るときのポイント


口座を開設して終わりではなく、「貯まるしくみ」として機能させるためのポイントを紹介します。
キャッシュカードは持ち歩かない
ネット銀行のキャッシュカードを財布に入れておくと、コンビニATMで簡単に引き出せてしまいます。
カードは自宅に保管し、「引き出すには家に帰る必要がある」という物理的な距離を作るのが効果的です。
デビットカード機能に注意する
ネット銀行によっては、キャッシュカードにデビットカード機能が付帯している場合があります。
デビットカードは口座残高からそのまま支払えるため、貯金専用口座の意味がなくなります。デビット機能がある場合は利用停止の設定ができるか確認するか、キャッシュカードを持ち歩かない運用を徹底しましょう。
「いくら貯めるか」は収支全体を見てから決める
貯金額の目安は、自分の手取りと支出のバランスによって変わります。
推し活費を含めた生活費全体の配分についてはこちらの記事で解説していますので、まずは全体像を把握してから貯金額を設定するのがおすすめです。
推し活を長く続けるために、お金の「置き場所」を変えよう|まとめ


推し活しながら貯金するためのポイントを振り返ります。
- 推し活民が持っている口座(ゆうちょ・メガバンク・地銀)はすべて日常の支出導線に組み込まれており、貯金が「使い残し」になりやすい
- 貯金は「守り」と「攻め」の2種類。生活基盤と秩序ある支出を守る「先取り貯金」と、突発出費に備える「推し活積立」
- ネット銀行はどの支出導線にも組み込まれておらず、引き出しにくい特性があるため、貯金専用口座として向いている
「推し活のためにお金を貯めたい」という気持ちはとても前向きなものです。ただ、推し活を長く続けるためには「推し活に使うお金」だけでなく「自分の生活を守るお金」も必要です。
どちらも「口座の構造」を変えるだけで、無理なく貯められるようになります。まずはネット銀行で貯金専用口座を1つ作るところから始めてみてくださいね。





