- 推し活にいくら使ってるか正直わからない
- 自分の推し活費が平均と比べてどうか気になっている
- 現場費用やグッズ代は把握してるけど…?
推し活にかける費用の「平均」は気になる人が多いはずですが、実際に行われた統計を見ると結果が大きくばらけていて、どれが本当の平均なのかは正確にはわかりません。
ばらけてしまう理由はおそらく「人によって『推し活費』の定義が違う」から。あなたはどこからどこまでが「推し活費」だと思いますか?
この記事では担降り経験のあるオタクFPの筆者が、自分の推し活出費を読み解くために必要な支出の把握方法を解説します。
「平均」と自分を比べる前に、まず自分の正確な推し活出費を知ることから始めませんか。
- 推し活費の「平均」を見て安心してはいけない理由
- 自分の推し活費を正確に把握するためにやること


紫束
- FP2級
- 2次元オタクで元グッズ厨
- 推し活で貯金0→担降りの後悔からお金の勉強を開始
- 人生100年時代の「後悔しない推し活」を提案
※本記事はFP2級保持者が執筆していますが、特定の金融商品・サービスを推奨するものではありません。家計の状況は個人により異なるため、重要な判断の際は専門家にご相談ください。
推し活費の「平均」、信じていいの?


推し活とお金に関するアンケートは様々な企業・団体が実施していますが、その結果は調査によってまちまちです。
実際の調査結果と私の経験を踏まえて、「推し活費の平均」が明確になっていない原因を考えます。
ズバリ、「人によって何を推し活費とするかが違うから」と私は考えています。
調査によって数字が違いすぎる「推し活費の平均」
「推し活費の平均」を調べると、調査によってかなり違う数字が出てきます。
【ネオマーケティング「推し活に関する調査 2024年」】
- 調査時期:2024年3月
- 調査団体:株式会社ネオマーケティング(マーケティング支援事業)
- 調査方法:アンケートシステムを利用したWEBアンケート
- 対象:16〜79歳の男女で「推し活・ヲタ活をしている人」(回答者1,803人)
- 結果:推し活費月平均1万円未満が73.8%
- 出典:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000483.000003149.html
【Favomatch「推し活に使ったお金に関するアンケート調査」】
- 調査時期:2024年12月
- 調査団体:株式会社Favosia(推し活アプリFavomatchを運営)
- 調査方法:Favomatch内でのアンケート
- 対象:推し活アプリFavomatchユーザー(18歳以上の推し活中の女性、回答者183人)
- 結果:年間平均約40万円(月平均約3.3万円)
- 出典:https://favosia.jp/favomatch_survey/
【推し活総研「第2回 推し活実態アンケート調査」】
- 調査時期:2025年1月
- 調査団体:推し活総研(株式会社Oshicoco・株式会社CDG)
- 対象:15〜69歳の男女(回答者23,069)
- 結果:年間平均25万5,035円(月平均約2.1万円)
- 出典:https://note.com/oshikatsusoken/n/n3c4895c4e4bc
同じ「推し活費」を聞いているはずなのに、月1万円未満が7割という調査もあれば、平均が年間40万円(=月3万円以上)という調査もあります。なぜこんなに差が出るのでしょうか。
「推し活費」に何を含めるかは本人次第
以上の3つのアンケート結果は、調査方法も調査対象者も異なるので同じ数値にならないのは当然です。
ネオマーケティング調査は不特定多数の中から「推し活をしている」人を選んで詳しく聞いたアンケート、Favomatch調査はアプリを利用している推し活への関心が高い人の中で取ったアンケートですね。
さらに、数値の差は調査手法の優劣ではなく「『何を推し活費に含めるか』の定義が人によって違う」ことを示していると考えられます。
例えばFavomatchの調査では、推し活費の内訳を以下のように明示しています。
- 現場関連(年間約18万円)
- チケット代(約6万円)
- 物販代
- 移動・宿泊代
- 参戦服・ヘアメイク代
- グッズ関連(年間約17万円)
- 公式グッズ
- フリマ・SNS取引
- オタク間取引(全体の25%以上)
- 推し友との交際費(年間約2.4万円)
推し活総研の調査でも、調査項目に「遠征」「配信試聴・サブスク」「ネイル・服・美容・ヘアセット」など細分化した項目ごとに集計がされています。
一方ネオマーケティングの調査では内訳の具体例は挙げられていません。
「推し活に月にいくら使っていますか」と聞かれたとき、多くの人は「課金額」や「グッズ代」だけを答えがちです。遠征の交通費、参戦服、オフ会の食事代まで含めて計算している人は少ないのではないでしょうか。
Favomatch/推し活総研のアンケートでは推し活費の内訳を細かく聞いたことで見逃されがちな「間接的な推し活費」も集計されましたが、ネオマーケティングのアンケートでは「自己申告で推し活費だと思う金額」が集計された可能性があります。
つまり、仮定ではありますが、「月1万円だと思っているけど、実際に推し活に関わる出費をすべて含めると2~3倍に」ということも起こり得るのではないでしょうか。
「平均」と比べて安心していませんか?
調査によって数字が異なる以上、「推し活費の平均」に自分を当てはめて安心するのは危険です。
そもそも、平均を出すための内訳も前提となる収入も、調査によってバラバラ。月1万円未満でも生活がギリギリの人もいれば、月5万円使っても余裕がある人もいます。
大事なのは「平均より多いか少ないか」ではなく、自分の収入と生活に合った推し活費を知ることです。
私自身、担降りしたのはお金に困ったからでした。当時は「周りもこのくらい使ってるし」と思っていました。でも実際には、自分の収入に対していくらまでなら使えるのか、一度も計算したことがなかったんです。
当サイトでは「何を推し活費に含めるか」の基準として、「推しがいなければ発生しなかった出費か?」という判断基準を提案しています。遠征中の外食、参戦服、概念小物、オフ会の食事代…これらはすべて推し活費です。
「推し活費と生活費のバランスの目安」はこちらの記事で解説していますが、目安を自分に当てはめる前に「今の自分はいくら推し活費に使っているのか」を把握する必要があります。
ここからは、家計簿が続かない人でもできる「一回だけの棚卸し」の手順を解説します。
自分の過去1か月の推し活費を振り返る!棚卸しの手順


「平均」ではなく「自分の実態」を知るために、まずは一度家計の棚卸し(振り返り)をしてみるのがおすすめです。
家計簿が苦手な人でも、「1回だけ現実を見る」と思ってやってみましょう。
なぜ「1か月単位」で見るのか
家計の棚卸しは1か月単位で行います。つまり、今の時点より前の1か月間の出費を振り返ります。
理由は、家計が給料日を起点とした1か月サイクルで回っているからです。


毎月の手取り(給料)から家賃や光熱費などの固定費が引かれ、残りで生活費や推し活費をやりくりする。この「1か月」の中で収支がプラスかマイナスかが、家計の健全性を決めます。
「年間で平均すれば大丈夫」と思いたくなりますが、現場がある月に手取りを超える支出があれば、その月は赤字です。
赤字の月があるということは、貯金を取り崩すか、翌月以降に支払いを先送りしているということ。「平均」は、他の月で貯めた分を計画的に使っている場合にしか成り立ちません。
だからこそまずは「1か月でいくら使っているか」を把握することが大切です。
ステップ1|支払い記録を集める
1か月の家計を振り返るために、まずは直近1か月分の支払い記録を集めます。
「これから1か月記録しよう」だと、結局先延ばしです。キャッシュレス決済が普及した今は支払い履歴が残るので、今ある情報で過去1か月を振り返ってみましょう。
- クレジットカードの明細(複数枚あるなら全部)
- 銀行口座の引き落とし履歴(固定費の把握)
- 電子マネー・QR決済の履歴(PayPay、楽天ペイなど)
- 現金払いの概算(レシートがなければ記憶ベースでOK)
クレカの明細はアプリやWebで確認できます。複数枚持っている人は、すべてのカードの明細を確認してください。
以前の私は複数のクレカを使い分けていて、全体でいくら使っているか把握できていませんでした。明細を1か所に集めるだけでも、見えてくるものがあります。
ステップ2|支出を分類する
集めた支払い記録を、以下のように分類します。
- 家賃
- 水道光熱費
- 通信費(スマホ代、Wi-Fiなど)
- サブスク(ただし推し活関連は推し活費へ)
- 食費(日常の食事)
- 日用品
- 交通費(通勤・買い物など日常分)
- 衣料品(日常的に着るもの)
- グッズ(公式・非公式・コラボグッズ・概念小物)
- チケット代(ライブ、舞台、映画など)
- ゲーム課金
- 遠征費(交通費・宿泊費)
- 参戦服・概念コーデ
- ヘアメイク・ネイル(現場用)
- CD・DVD・Blu-ray
- ファンクラブ会費
- 推し活関連のサブスク(音楽/動画ストリーミング、画像用ストレージなど)
- オフ会・推し友との食事代
- 遠征中の外食
- ハンドメイド材料(応援グッズ作成用)
分類に迷ったら「推し活費」に入れてください。 推しがいなければ発生しなかった支出は、すべて推し活費です。
ステップ3|固定費・変動費・推し活費の総額を出す
1か月分の出費の分類が終わったら、それぞれの金額を合計します。
推し活費の合計で出てくる金額が「1か月の推し活費」です。手取りに対して何%になるか、計算してみてください。
棚卸し結果をどう読み解くか


過去1か月を対象に棚卸しすることで、自分が実際にいくら使っているのかが視覚化できたはずです。
実際の数字を見て、考えるべきことをまとめます。
1か月分の棚卸しでわかること
1か月の支出を振り返ることで、給料と比較できる支出のデータがわかります。
- 固定費の総額
- その月の推し活費
- 手取り給与に対する推し活費の割合
まずはこれで自分の「普段の月」の実態、そして収入と支出のバランスが見えます。
余裕があれば3か月分を比較する
可能であれば3か月分、もしくは「推し関連のイベントがあった月となかった月」を比較してみてください。
- イベントがなかった月:○○円
- イベントがあった月:○○円
差があること自体は大きな問題ではないですが、差を把握しておくことが大切です。
現場がある月は、交通費・宿泊費だけでなく美容院代やネイル代などもかさんできがちですよね。チケット代だけでなく、それ以外の費用を含めた出費の傾向を把握しておくのが大事です。
イベントがある月とない月で支出に大きな差がある場合、「イベ月は赤字(給料より支出が多い)になっていないか、赤字なら他の月でカバーできているか」を確認しましょう。
カバーできていないなら、現場のたびに貯金が減っているか、支払いを先送りしている状態です。
推し活費が食費を超えていたら危険信号
棚卸しができたら、手取り給与に対する割合を当サイトが提唱している「家賃=食費=推し活費(各20%)」の目安と比較してみてください。


推し活費が食費を超えていたら危険信号です。 生活の基盤を削って推し活をしている状態なので、長く続けることはできません。
目安の範囲内だった場合も、現場が重なる時期やグッズの発売ラッシュなど支出が増えるタイミングはあります。半年に1回くらいは棚卸しをして、自分の支出を把握しておくと安心です。
継続的に家計を管理したい人へ
棚卸しで現状を把握したら、次は改善・経過観察を行って管理していきましょう。
- 「固定費が多い」と感じた人
- 固定費は1度の見直しで継続的な節約効果が出ます。こちらの記事も参考に、支払いを見直してみてください。
- 「集計が大変、これを何度もやるのはしんどい」と感じた人
- こちらの記事で支払いをクレカ1枚にまとめ明細で支出を一覧化する家計管理方法を紹介しています。
- 「そもそもカードの返済が上手く行ってない」ことに気づいた人
推し活費の把握は「一回の棚卸し」から|まとめ


推し活費の「平均」は、調査によって大きく異なります。月1万円未満が7割という調査もあれば、年間40万円(月3万円以上)という調査もあります。
調査結果の差は「何を推し活費に含めるか」の違いから生まれます。課金額やグッズ代だけでなく、遠征費、参戦服、オフ会の食事代まで含めると、推し活費は思っているより多いはずです。
統計の平均を見て安心するのではなく、まずは自分の推し活費の総額を把握することから始めましょう。
\棚卸しの手順/
一回の棚卸しで過去1か月を振り返る形なら、「家計簿は挫折しそう」という人にもおすすめです。
自分の推し活費を「見える化」して、生活を壊さない推し活を続けていきましょう。
棚卸しは怖いけど、知らないままの方がもっと怖い。一回だけでいいので、やってみてくださいね。
- この分類方法で合っているかわからない
- 書き出してみたけど、それからどうしていいかわからない
- そもそも1人でやるのが怖い
この記事を読んでそんなお悩みを感じた人のために、「ココナラチャットでの推し活家計相談」サービスを提供しています。
「推し活に理解のあるFP」と話してみませんか。
3種類のプランを用意していますが、家計改善の相談であれば、お悩みがまとまっていない状態からでもしっかり話せる「3日間プラン」をおすすめしています。
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