- グッズ厨をやめたいけど、後悔しそうで踏み切れない
- グッズ厨にならなきゃよかった
約3年間推しのグッズを集め続け、経済的理由でグッズ厨をやめた私が、「グッズ厨になったこと」「グッズ厨をやめたこと」それぞれへの後悔を正直に書きます。
- 私はグッズ厨を「やめたこと」は後悔していない
- グッズ厨に「なったこと」は後悔している——ただし推し活の全否定ではない
- グッズを集めなくても推し活は楽しめたはず

紫束
- FP2級
- 2次元オタクで元グッズ厨
- 推し活で貯金0→担降りの後悔からお金の勉強を開始
- 人生100年時代の「後悔しない推し活」を提案
グッズ厨を「やめたこと」は後悔していない

結論から言うと、私はグッズ厨をやめたことに後悔はありません。
私の場合、グッズ厨をやめたときは経済的に追い詰められて「やめるしかない」という状況でした。後悔するかどうかを考える余裕もなかったのが正直なところです。
でも数年経った今振り返っても、やめたこと自体を後悔する気持ちはありません。
では過去の推し活に一切の後悔はないかというと、そうでもありません。後悔しているのは「やめたこと」ではなく「身の程を超えたグッズ厨になってしまったこと」です。
グッズ厨に「なったこと」は後悔している

グッズ厨だった頃のお金の使い方や現実逃避については、今でも後悔しています。
自分の返済能力を無視してグッズを買い続けた
当時の私は決して手取りが多いわけではなく、またやめる直前の時期は体調を崩して退職し、仕送りをもらっていた月もありました。貯金もほぼなく、毎月のカード返済で精一杯。
それでもグッズの回収をやめられませんでした。
「推しのグッズは全種持っていなければ」という義務感が、経済状況よりも優先されていました。冷静に考えれば止まるべきタイミングは何度もあったはずなのに、止まれなかった。
具体的な後悔の一つであるリボ払いについてはこちらの記事でお話ししています。
自分と向き合うことから逃げていた
当時の私は、自己肯定感がとても低い状態でした。自分の存在を肯定できないまま、グッズを集めることで何かを埋めようとしていたのだと思います。
「推しのグッズを全種持っている自分」でいることが、自分の価値を証明する手段になってしまっていました。
経済状況を見れば止まるべきだったのに止まれなかったのは、止まったら自分を保てなくなる気がしていたからかもしれません。
やめてから時間が経ち、生活が落ち着いて、ようやく自己受容ができるようになりました。
今だから言えることですが、グッズ厨だった頃の私は、お金の使い方もそうですが、自分自身と向き合うことからも逃げていたはずです。
「グッズ厨への後悔」は推し活の全否定ではない


「グッズ厨になったこと」は後悔していますが、推しと出会ったことや推し活を楽しんだこと自体を否定したいわけではありません。
後悔しているのは「推し方」です。
グッズ集めと推し活の楽しさは別物だった
今振り返ると、グッズを集める満足感と、推し活そのものの楽しさは別物だったと気づきます。
たとえば缶バッジを痛バ1面分揃えることと、端数の缶バッジで趣向を凝らした痛バを作ることは、違う種類の楽しさです。ゲームを周回すること、解釈を深めること、イベントに行くこと——これらはグッズを持っているかどうかとは関係なく楽しめます。
しかし当時は「グッズ厨」が推し活の楽しみ方の1つとして混ざっていて、他の楽しさと区別がついていませんでした。
分解して考えると、経済的に追い込まれるほどのグッズ厨をやらなくても、推し活は十分楽しめたはずなんです。
私は一度「グッズへの執着から離れるために」すべての推し活をやめましたが、つまり自分の身の丈に合ったグッズの買い方をしていれば、本当は推し活をやめずに済んだはずだったんです。
推しへの「好き」は消えなかった
グッズ厨をやめたとき、私は推しへの気持ちごと断ち切ろうとしていました。未練が残らないように、完全に距離を取るつもりでした。
でも結局、消えたのはグッズへの執着と、「推しのグッズを全種持っていなければ」という義務感だけでした。推しが好きという気持ちは、依存しなくなった分マイルドにはなったものの、消えていなかった。
数年ぶりに推しのゲームを再開して「まだオタクできてる」と驚いているんです。
もちろんこれは私の場合の話で、気持ちが離れていく人もいると思います。どちらが正しいわけでもありません。
ただ、少なくとも言えるのは、グッズ厨と推しへの気持ちは分けて考えられるということです。
「何を後悔しそうか」を分解してみるチェックリスト


グッズ厨をやめるか続けるか迷っているとき、漠然と「後悔しそう」と感じることがあると思います。でも「後悔」の中身は人によって違います。
大きく分けると、「やめて後悔」が怖い人と、「続けて後悔」しそうな人がいます。そして「続けて後悔」のほうは、すでにうっすら後悔が始まっているからこそ不安になっているのかもしれません。
下の2つのリストから、それぞれ自分に当てはまりそうな不安を探してみてください。タップすると、それが本当に「後悔」につながるのか、自分に質問して分解するための問いが出てきます。
全部すぐに答えるのはしんどいと思います。でもその「しんどい」は自分の本心からのSOSサインかも。気持ちの整理の手掛かりになるはずです。
推しへの気持ちまで消えてしまいそう
- グッズを持っていなかった頃は推しのことが好きじゃなかった?
- グッズを見ないと推しを思い出せない?
楽しかった思い出まで否定することになりそう
- イベントの限定グッズを手放したら、イベントに行った記憶も消える?
- 思い出は物がないと残らない?
- 手持ちの全部のグッズに、それぞれ個別の思い出がある?
グッズを手放したら二度と手に入らない
- 今持っているグッズ、全部「二度と手に入らない」?再販やフリマで買い直せる?
- 「二度と手に入らない」としたら、困るものはどれ?
友達・フォロワーとの関係が切れてしまう
- 本当にグッズを持っていないと維持できない関係?
- 推しで自分の立ち位置を作ってない?
「推しを見捨てた」という罪悪感が残りそう
- 推しはあなたがグッズを買わないと活動できない?
- グッズを誰かに譲ることを、「託す」と考えられる?
- 自分が生活できなくなった時、推しは助けてくれる?
グッズがない自分が「本当のファン」じゃなくなる気がする
- 「本当のファン」って何?その定義は誰が決めた?
- グッズを持っていない人は推しを好きじゃない?
- 「本当のファン」って定義、自分で決めた?それとも周りを見て思い込んだ?
やめた後に推しの大きな展開があったら悔しい
- 大きな展開があったとき、グッズがないと楽しめない?
- その展開を見届けるためにグッズは必要?
- 「悔しい」のはグッズがないこと?それとも「乗り遅れた」感覚?
部屋からグッズがなくなったら寂しくなりそう
- 今、部屋のグッズを全部毎日眺めている?
- 収納に入れっぱなしのグッズはどのくらいある?
- 寂しいのはグッズがないこと?それとも「持っている自分」がいなくなること?
推し活に費やした時間やお金が無駄になる気がする
- 楽しんだ時間は「無駄」になる?無駄じゃなくなるタイミングはある?
- 仮にグッズを売ったとして、元は取れる?
- 「元を取る」ために続けて、さらに時間やお金を使っていない?
自分を否定することになる気がする
- 「○○のグッズ厨」という自己イメージを保つためにグッズを買ってない?
- 自分って、どんな人間だと思う?
- 自分のやりたいことは、推しがいなくても実現できる?
- グッズがないと、自分の価値はなくなる?
経済的に取り返しがつかなくなる
- 「取り返しがつかない」ってどんな状態?
- そのライン、すでに超えていない?
- 「まだ大丈夫」と思っているのは根拠がある?
生活費や貯金を削っている自覚がある
- 先月推し活にいくら使った?
- 貯金残高を最後に確認したのはいつ?
- 「削っている」のは一時的?それとも毎月?
家族や周囲に迷惑をかけてしまう
- 経済状況を他人に話せる?隠したい気持ちはある?
- 否定された反動でさらにグッズを集めていない?
「年齢的にアウト」になるのが心配
- 自分で「アウト」だと思うのは何歳?それまでに引退できる自信はある?
- 引退する方法の検討はついてる?
- 「次の○○が終わったら」と先延ばしにしていない?
グッズを置く場所がもう限界
- 届いたグッズを開封せずに積んでいない?
- 「置く場所がない」のに買い続けている?
- 「収納方法で解決できる」と思っている?
義務感で買っていて楽しくない
- 新グッズの告知を見たとき、最初に浮かぶのは「欲しい」?「また出た」?
- 買うか買わないかを、友達やフォロワーを思い浮かべて決めてない?
- もし過去に買い逃したグッズがあったとしたら、どう感じる?
新グッズの告知を見るたびに憂鬱になる
- 告知を見たとき、ワクワクする?それとも疲れる?
- 「また買わなきゃ」と思っている?
- 告知を見ないようにしたいと思ったことはある?
推しへの気持ちより「集めなきゃ」が先に来る
- グッズを「推しが好きだから」買っている?「持っていないと不安だから」買っている?
- 無限回収のゴールはどこ?本当の「無限」は可能?
- 「集める」と「推す」の違いを説明できる?
他にやりたいことがあるのに時間もお金も回せない
- 推し活がなくなったら、その時間とお金で何をする?
- 推し活以外でやりたいことを「お金がないから」「時間がないから」と諦めていない?
- グッズ集めで疲れている自分とやりたいことをしている自分、どっちが好きになれそう?
推し活のために健康や人間関係を犠牲にしている
- 推し活のために睡眠や食事を削ったことはある?
- 推し活を優先して断った誘いはある?
- 「推しがいるから大丈夫」と他のことを後回しにしていない?
「やめて後悔」に当てはまるものが多かった人は、その不安が現実になるかどうか、まだわかりません。問いに答えてみて「意外と大丈夫かも」と思えたなら、それは思い込みな可能性があります。
「続けて後悔」が多かった人は、すでに心のどこかで気づいているのだと思います。私もそうでした。気づいていたのに止まれなかった。だから後悔が大きくなりました。
どちらの後悔が重いかは人によって違います。ただ、「やめて後悔」はこれからの向き合い方で変えられる一方、「続けて後悔」は早く立ち止まるほど小さくできます。
「やめた後悔」と「なった後悔」は別物|まとめ


私がグッズ厨をやめて数年経った今の正直な気持ちをまとめます。
- グッズ厨を「やめたこと」
-
後悔していません。グッズを手放しても、推しへの気持ちや楽しかった記憶は消えませんでした。
- グッズ厨に「なったこと」
-
後悔しています。経済的な限界が来る前に「他の推し方もある」と気づけていたら、先の人生にもっと色々な選択肢があったかもしれないと思います。推し活もやめずに済んだかもしれません。
今立ち止まっているあなたは、どちらの後悔も今から小さくできます。
「やめたら後悔するかも」と不安な人は、いきなり手放さず距離を置くことで、納得できる答えを出す時間が作れます。
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「このまま続けて後悔するかも」と不安な人は、まず今の推し活費を把握することから始めてみてください。数字を見れば、立ち止まるべきかどうか判断しやすくなります。
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グッズを集めなくても、推しは推せます。





